6日に行われたワールドグランドチャンピオンズカップ2017の第2戦で日本は世界ランク5位の格上ロシアに挑んだが、惜しくも1‐3で敗れた。試合後、中田久美監督と選手が会見し、ゲームを振り返った。
勝つチャンスはあった。第4セットはタイブレークに突入するなど接戦を演じたが、サーブレシーブのミスからの失点が響いた。中田監督は「もったいない試合内容だった。自滅のような形ですきを与えてしまうと世界に勝っていくのは厳しい」と悔しがり、「もう一度、気持ちを切り替えて挑戦していきたい」と巻き返しを誓った。
5日の韓国戦の勝利に大きく貢献したウィングスパイカー(WS)野本梨佳、WS内瀬戸真実、ミドルブロッカー(MB)荒木絵里香に代え、WS石井優希、WS鍋谷友理枝、MB島村春世をスタメンに起用。大胆な入れ替えを実施したことについては「今日は高さよりもディフェンス。どんなにブロックを頑張っても上から打たれると思ったので、レシーブができる選手を中心に考えた」と説明した。
セッター出身らしく、2戦連続で先発起用された司令塔・冨永こよみの奮起を促す場面も。「何回も点を取るチャンスがあったにも関わらず、アタッカーをいかすトスが上がらなかった。それは本当になくしていかなければならない。今日の試合の悔しさを次の試合につなげていってほしい」
主将の岩坂名奈は「相手にやられた部分もありましたが、自分たちのミスから流れを渡してしまったことが大きな敗因」と反省する一方、「残り3戦は強豪相手ですが、今まで作り上げてきたものをしっかりと出せるように、もう一度チーム一丸となって頑張ります」と力を込めた。
次戦は移動日を挟んで8日(金)。名古屋の日本ガイシホールで1勝1敗のブラジルと対戦する。
【各選手のコメント】
冨永こよみ
自分たちの良いリズムで攻撃できた場面もありましたが、大事な場面でアタッカーに気持ちよく打たせることができませんでした。そういうところで点が取れていれば勝てていたと思うので、そこは反省点です。相手のサーブが良く、パスが乱れる部分もありましたが、自分がカバーできる範囲でした。そういう場面でも落ち着いて、丁寧なトスを上げられるようにしていきたいです。個人的な反省点もチームとしての反省点もクリアして、残りの3戦、気持ちを新たに戦っていきたいと思います。
石井優希
1セット目は良い入り方ができ、先手先手で攻撃ができました。2セット目以降はサーブレシーブで崩れて、ブロックにかかるという苦しい状況を自分たちで作ってしまいました。明後日からはロシアよりもブロックとディフェンスのいいチームと戦うので、自分たちのゲームメークができるよう、これまでテーマにしてきたことをしっかりとやっていきたいです。
2017.09.07