女子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017の大会3日目が8日、愛知・名古屋市の日本ガイシホールで行われた。第1試合は共に1勝1敗の米国とロシアの対決。高さと高さのつばぜり合いはフルセットの末、米国に軍配が上がった。
参加国中トップタイの平均身長186㎝を誇る米国が、身長194㎝のナタリア・ゴンチャロワ、191㎝のタチアナ・コシェレワの2枚看板を擁するロシアとの"山脈"決戦を制した。両エースの強打には苦しんだが、ブロックでワンタッチを奪い、拾ってつなぐ消耗戦に持ち込んだ。終盤は疲労と焦りの色が見え始めたゴンチャロワとコシェレワを封じ込め、マッチポイントではコシェレワのスパイクをブロックして試合を締めくくった。
攻撃で輝きを放ったのは、ミドルブロッカーのフォルケ・アキンラデウォ。切れ味抜群の移動攻撃を次々と繰り出し、センタープレーヤーながら12本のスパイクを決めた。スパイク以外でもチームに貢献。第4セット17‐18の局面で2本連続でサービスエースを決め、一気に流れを引き寄せると、続くサーブからのプレーでゴンチャロワの強烈なスパイクを完璧にレシーブし、3連続ポイントにつなげた。
試合後、キャプテンのカーリー・ロイドは「ロシアの攻撃は非常に強力なので、今日の試合は私たちにとって大きなチャレンジだった。チーム力で勝てた」と笑顔を見せた。白星先行となった米国はあす9日(土)に日本と対戦。ロイドは「日本はディフェンスが強いチーム。良いバトルになると思う。勝つためには何がベストか、今夜みんなで見つけていきたい」と意気込んだ。
日本VS米国はあす9日(土)夜7時から日本テレビ系で独占生中継(一部地域を除く)
2017.09.08