8日に行われたワールドグランドチャンピオンズカップ2017の第3戦で、日本は前回王者の優勝候補ブラジルをフルセットの末に破った。試合後、中田久美監督と選手が会見し、ゲームを振り返った。
この日は主将の岩坂名奈を外し、初先発となる奥村麻依と、初戦韓国戦で先発した荒木絵里香をミドルブロッカーのスタメンに選んだ。奥村の起用について中田監督は「東京大会でも考えていたが、体調を崩していた。昨日、彼女の様子を見ていけるなと思いました」と説明。攻守に奮闘した荒木に関しては「彼女の雰囲気をいかしたいという思いで使いました」と直感だったことを明かした。
初戦と第2戦ではほとんどバックアタックが見られず、試合後の会見では記者から疑問が飛んでいた。この日は要所でバックアタックが使われており、戦術の意図を問われると、「皆さんに"なんで使わないのか"って言われたからです」とジョーク。取ったセットが第1、第3、第5とシーソーゲームとなった要因については「選手に聞いてください」と、強豪を下した後だけにご機嫌だった。
この日、出番のなかった岩坂は「最初から出ているメンバーも、途中から入ったメンバーも、出ていないメンバーも、スタッフも全員で集中していたからこの結果が出たと思います」と、チームが一丸であることを強調した。
これで日本の成績は2勝1敗。9日は同じく2勝1敗の米国と対戦する。次戦に向けて岩坂は「これまでに作り上げてきた自分たちのバレーを展開できるように、気持ちを切り替えて頑張りたい」と力を込めた。
9日(土)の日本VS米国は日本テレビ系でよる7時から独占生中継(一部地域を除く)。
【各選手のコメント】
石井優希
第2セットは勝てるセットでした。勝負どころで自分にボールが集まりましたが決め切れず、切羽詰まった感じが出たところは反省したいです。ですが、何よりこの勝利は大きいと思います。次戦につながる試合ができました。
冨永こよみ
相手にたくさん決められてしまう場面もありましたが、途中から入った選手が活躍したりと、それぞれ自分たちの仕事ができていたと思います。
(これまで見られなかったバックアタックを使った意図について)
東京での2戦ではほとんど使うことができなかったので、試合の前のミーティングで話をしました。結果、決まったボールもあったので、これからも使っていきたいです。
2017.09.09