12日に行われたワールドグランドチャンピオンズカップ2017男子大会の初戦で、日本は世界ランキング2位の強豪・米国に挑んだが、ストレートで敗れた。試合後、中垣内祐一監督と選手が会見した。
格上相手に第1セットは善戦したが、結果は完敗だった。中垣内監督は「相手はともかく、われわれがすべきことが全くできなかった。そこに非常にフラストレーションを感じた。見ていた方も同様だと思う」と心境を吐露。「サーブで一気に流れを持っていかれた。そこからはい上がることができなかった。こういう試合では得るものがない」と残念がった。
一方で、「きょうのような試合の後でも、自分たちが何もできないとは考えていない。われわれはもっとできるはずだし、それなりのことをしてきた。あすからは、もっと相手にぶつかっていく気持ちを表に出してプレーしていきたい」と巻き返しを誓った。
代表のエースとして初めて地元・愛知に凱旋した石川祐希は「地元でこういう大きな大会ができることはすごく嬉しいですが、そこでこの結果は納得できない」と悔しさをにじませ、「またあす、名古屋で試合があるので、盛り上がる試合を披露したい」と決意を新たにした。
【各選手のコメント】
キャプテン・深津英臣
前の大会で良い結果が出せて、良い準備もできて、良いイメージを持ってこの大会に入りました。なので、きょうは勝敗というより負け方がショックですが、しっかりと気持ちを切り替えて、また頑張りたいと思います。「自分のミスのせいで」という雰囲気になってしまうと厳しいので、「俺がカバーする」「頼んだ」。そんな声を掛け合いながら戦っていきたいと思います。
大竹壱青
緊張もあり、一つ一つのプレーが雑になってしまって、主導権が握れませんでした。残り4試合でいかに自分たちのプレーを見せられるかだと思うので、もう一度チームを盛り上げて戦っていければと思います。
(米国チームの印象)
相手のブロックは1枚でも高かったですし、ほとんど2枚ついてくるという状況でした。それよりも、自分自身が緊張してしまって、相手のブロックが見えていませんでした。もう少し自分の良さを出せれば、ブロックに対して幅広く対応できると思います。
石川祐希
単純に自分たちのバレーが展開できていませんでした。相手に対応するにはまず、自分たちがやるべきことをやらないとダメなので、もう一度自分たちのプレーを見直したいと思います。
(米国のサーブの印象)
(事前合宿での)練習試合の時はミスも多かったんですが、きょうはどんどん入ってきました。また、相手が壁を作り、自分たちの見えないところから狙ってくるというシステムがキッチリ作られていて、そこに対応できませんでした。