男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017大会2日目が13日、愛知・名古屋市の日本ガイシホールで行われた。第1試合は16年リオ五輪決勝の再現となるブラジル対イタリア。五輪ではブラジルがストレート勝ちを収めたが、今回はフルセットの末、イタリアが勝利し、雪辱を果たした。
第1セットは15‐25で落としたが、第2、第3セットをともに27‐25で取り返し、先に王手をかけた。チームに勢いをもたらした選手はエースのフィリッポ・ランザ。初戦のチームベストスコアラーがこの日も期待通りの活躍を見せ、力強いスパイクを連発。スパイク21得点で王者の牙城を崩した。
第4セットはブラジルの主砲・バラセ、若きエース、ルカレリの強打とジャンプサーブに苦しんだ。中盤以降離され、18‐21から4連続失点。ルカレリのジャンプサーブでセットポイントを握られ、最後はサーブレシーブの乱れから相手に返ったボールをルカレリに押し込まれた。
ファイナルセットで、オポジットのルカ・ベットーリが大きな仕事を成し遂げた。9‐10とビハインドで迎えた終盤に、スパイク2本とサービスエースを立て続けに決めて3連続得点。一気に流れを引き寄せた。ともに1点を取りあった後、ランザがラリーから冷静にブロックアウトを奪い、マッチポイント。続くルカレリのジャンプサーブがネットにかかり、イタリアのリベンジが達成された。試合後、ミドルブロッカーのダニエレ・マッツォーネ、WSのオレグ・アントノフはヘッドスライディングをして喜びを爆発させた。
イタリア、ブラジルはともに今大会1勝1敗。イタリアは大会3日目の15日(金)に、大阪の大阪市中央体育館で日本と対戦する。イタリアのジャンロレンツォ・ブレンジーニ監督は日本戦について「日本チームは近年、大きく進歩しており、石川祐希、深津英臣、柳田将洋の活躍は驚きではない。チームとしても進歩しており、高いクオリティーを持っている。しかし、それはわれわれも同じ。とてもタフな試合になる」と好ゲームを約束した。
15日(金)の日本VSフランスは夜7時から日本テレビ系で独占生中継(一部地域を除く)。