男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017大会3日目第1試合で、世界ランキング1位の前回王者ブラジルと、ここまで2連勝で首位に立つ同8位のイランが対戦した。ブラジルは好調イランの攻撃に苦しみながらも"帝王"の底力を発揮。ストレート勝ちを収め、2勝1敗と白星を先行させた。
世界ランキング4位のイタリア、同2位の米国を撃破してきたイランの勢いに序盤は押された。第1セット、相手のエース・ガフールに鋭いスパイクを決められるなど失点を重ねた。しかし、6‐8で迎えたファーストテクニカルタイムアウト後、エースのバラセ、ミドルブロッカー・ルーカスが連続でブロックを決めて同点。さらにバラセのスパイクなどで4連続得点し、一気に突き放した。リードを保ったまま終盤を迎え、25‐22でこのセットをものにした。
第2セットも中盤まで競った展開が続いたが、13‐13のシーンでラリーからバラセがスパイクを決めると流れはブラジルへ。相手が1点取る間に2点以上取り返す猛攻で、25‐19でセットを連取した。第3セットの立ち上がりはイランに5連続ポイントを許したが中盤盛り返し、14‐14。若手エース・ルカレリのブロックアウトでリードを奪うと、その後、ルカレリのジャンプサーブが相手レシーブを崩し続け、怒涛の9連続得点。サイドアウトを許して24‐15となった場面でイランのセイエドのジャンプサーブがネットにかかり、勝利を手にした。
2勝1敗となったイランはあす16日(土)の第4戦で日本と対戦。試合後、キャプテンのマルーフは「日本とは何回か対戦しているが、すごくいいチーム。ホームということでたくさんの応援があるだろうし、油断してはいけない。自分としては勝ちたいと思っている」とアジアのライバルとの一戦に闘志を燃やしていた。
16日(土)の日本VSイランは夜7時から日本テレビ系で独占生中継(一部地域を除く)。