男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017大会4日目第3試合で日本がイランと対戦。アジアのライバル相手に今大会初勝利を狙ったが、セットカウント1‐3で敗れた。
第1セット。けがで欠場したエース・石川祐希のポジションに入った山本将平が存在感を発示した。11‐12の場面で冷静にブロックアウトを奪い、この日初めてのスパイク得点。同点弾で勢いをもたらすと、続く柳田将洋がジャンプサーブを決め、チームは逆転に成功した。
山本はその後も巧みにスパイクをブロックアウトさせて得点を重ね、ジャンプサーブでも相手レシーブを崩してポイントにつなげた。山内晶大、李博のセンターラインの攻撃も機能し、日本は逆転を許すことなく25‐21でこのセットを制した。
今回大会初のセット先取。勝利への期待に観客の「ニッポン!」コールもひときわ大きくなったが、イランのエース・ガフールに沈黙させられた。要所でクイック攻撃を散りばめるセッター、マルーフの巧妙なトス回しに振り回されてノーマークにすることも多く、67・74%という高い決定率で21本ものスパイクを決められた。サーブで崩され連続失点する場面も増え、第2セットを19‐25、第3セットを20‐25で落とした。
後がなくなった第4セット。山内、山本の連続ブロックなどで序盤は食らいついた。しかし、9‐11からガフール、ミドルブロッカー・セイエドに立て続けにスパイクを決められると、コンビネーションが乱れて相手コートにボールを返せないミスが2本連続で続き、突き放された。セッターを藤井直伸から深津英臣に代えるもイランの勢いは止められず、14‐25で力尽きた。
日本は17日(日)、ここまで3勝1敗で、16年リオ五輪金メダルのブラジルと最終戦を戦う。同じく3勝1敗としたイランは1勝2敗のフランスと対戦。
17日の日本VSブラジルは夜6時から日本テレビ系で独占生中継(一部地域を除く)。