16日に行われたワールドグランドチャンピオンズカップ2017男子大会の第4戦で、日本はアジアの強豪・イランと対戦。第1セットを先取したものの、続く3セットを奪われ逆転負けを喫した。試合後、中垣内祐一監督と選手が会見した。
今大会で初めて第1セットを取ったが、以降はサーブで崩され、攻撃の手を封じられた。中垣内監督は「だんだんと集中力が落ち、負けパターンにはまってしまった」と悔しがった。選手たちの戦う姿勢にも苦言を呈し、「闘争心や集中力が物足りない。コートの中で叱咤激励できる選手が必要」とムードメーカーの出現を期待した。
試合開始時、ひざと腰に故障を抱えるエース・石川祐希がスタメンとして発表され、ワンプレーもせずに山本将平と交代するという一幕があった。中垣内監督は「あってはならないことですが、間違えて石川をスタメンとして申告してしまったということです」と説明。今大会が初代表ながら攻守に活躍した山本については「タッチアウトでスパイクも決めていましたし、サーブレシーブも頑張ってくれていました。物おじしないプレーを見せてくれていると思います」と称えた。
ジャンプサーブでサービスエースを決めたほか、何度も相手レシーブを崩して点につなげた山本は「サーブの時は、とにかく攻めるということを心掛けています。序盤も終盤も、同じ気持ちで打ち続けたつもりです」と振り返った。
【各選手のコメント】
大竹壱青
1セット目は勢いがあり、自分たちのバレーもできていたと思います。2セット目以降はサーブで崩されることが多くなり、相手に流れが行ってしまいました。ただ、まだまだできることはあると思うので、自分自身も鼓舞できるようなプレーをしていきたいです。
(ブラジル戦に向けて)
ブラジルは世界のトップのチームですが、気負わず、日本のバレーを出していければ勝機はあると思っています。
藤井直伸
1セット目とそれ以降のセットでは、全く違うバレーになってしまいました。自分自身も精度の足りないプレーが多かったので、今後はこのような試合をしないよう、厳しい一面を持って取り組んでいきたいと思います。
(ブラジル戦に向けて)
相手は世界一のチームですが、自分たちに失うものはありません。勝つために何をすべきかを冷静に考え、気持ちは熱く、頑張っていきたいと思います。
山本将平
直接、点に結びつかないミスが多かったことがきょうの敗因です。そこを反省点としていかし、あすは精度の高いバレーができるよう頑張ります。
(ブラジル戦に向けて)
相手どうこうというよりも、どれだけ質の高いバレーができるかが大事。このチームの集大成となるようなバレーができればと思います。