女子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017が5日、東京・渋谷区の東京体育館で開幕した。第1戦で世界ランク4位の前回覇者ブラジルが同5位のロシアと対戦し、セットカウント3‐1で勝利。連覇に向けて好スタートを切った。
開幕戦から大熱戦が繰り広げられた。第1セットはブラジルの攻撃が冴えわたった。膝のけがから復帰し、この日チーム2位の27得点を挙げたエース、ガビ・ギマラエスのスパイクでポイントを重ね、終始リードを保って25‐17で奪った。
第2セットもブラジルが16‐11と先行したが、そこからロシアが怒涛の追い上げを見せた。ダブルエースのタチアナ・コシェレワ、ナタリア・ゴンチャロワにボールを集めて連続得点し、23‐23の終盤勝負に。コシェレワがブロックアウトを奪って迎えたセットポイント、相手のスパイクがネットにかかり、このセットを奪い返した。
勝負の分かれ目は第4セット。コシェレワのスパイクやバックアタックが次々と決まり、ロシアが中盤にリードを奪うが、ブラジルの両ミドルブロッカー、アナ・キャロル・ダシウバ、アナ・コレーアのブロックも要所で炸裂。23‐23とまたもやもつれて大詰めを迎えた。しかし、ここからロシアのコンビネーションが乱れ、ブラジルが連続ポイントを奪って同セットをものにした。これで勢いの差が出て、第5セットはブラジルが攻守に圧倒。25‐17で白星を決めた。
試合後、ブラジルのキャプテン、ナタリア・ペレイラは「勝利できたことは嬉しいが、改善すべき点はたくさんある」と連覇に向けて兜の尾をしめた。あす6日、日本と対戦するロシアのコシェレワは「この結果は予期していなかった」と肩を落としたが、「いいセットもあった。辛抱して次の試合に臨むしかない」と気持ちを切り替えていた。
2017.09.05