時は19世紀半ば。
しっかり者の長女・メグ、勝気な次女・ジョー、シャイな三女・ベスに、おしゃまな四女・エイミー。
そんなマーチ家の四姉妹の日常を瑞々しく描いた小説が、世界中の少女たちを夢中にさせた――その名は、「若草物語(Little Women)」。
「若草物語」は、アメリカの作家ルイザ・メイ・オルコットが手がけた、半自伝的な少女小説。
南北戦争時代のマサチューセッツ州コンコードを舞台に、個性豊かな四姉妹の成長と絆が描かれ、1868年に出版されて以来、国や世代を超えて愛されている不朽の名作。
これまで150年以上もの間一度も絶版になることなく、50か国語以上の言語に翻訳され、数々の映画、舞台、ミュージカル、オペラなどにもなっている。
19世紀を代表するアメリカのベストセラー作家。
1868年に出版された「若草物語」の著者として世界的に知られている。
「若草物語」に登場する四姉妹の次女・ジョーのモデルは、著者であるルイザ自身。
小説で描かれるメグ、ベス、エイミーといった姉妹たちのキャラクターも、ルイザの実姉や実妹がモデルとなっている。
女性が経済的に自立して生きていくことが困難であった時代に、ルイザは貧しい一家を支える大黒柱として、病に伏してもひたすら書き続け、小説や童話、詩など300以上の作品を残した。
主な作品に「若草物語」「8人のいとこ」「昔気質の一少女」「ライラックの花の下」「仮面の陰に」など。