2012.4.28.

【無い袖は振れない】

いろはが書斎で講義の準備をしている。
その隣で、ことはが旅行のパンフレットを見ている。
ことは「お母さん、ゴールデンウィークもずっと仕事なの?」
いろは「この春は新しく始めた講義の準備が忙しくて
    休暇がとれそうにないのよ」
ことは「そうなんだ…、
    一緒に旅行に行きたかったんだけど、休みがないのか…」
いろは「ゴメンね」
ことは「無い袖は振れないもんね」


いろはが突然くしゃみ!
無い袖は振れない』の使い方、なぜ間違いなのでしょうか?

ここでいう「袖」とは着物の袖のことで、古くから財布を入れておくところ。
無い袖は振れない」とは、
本来「財布が入っているはずの〝袖〟自体がないので、振れない」という
お金が無い事を表した慣用句です。
つまり、お金に関する場合にのみ使うのが適切なのです。