2012.5.19.

【過ぎたるは猶(なお)及(およ)ばざるが如(ごと)し】

ことはが書斎でため息をついている。
そこへ、いろは仕事から帰ってくる。
いろは「どうしたの?落ち込んでるみたいだけど」
ことは「今日、街で外国の人に道を聞かれたんだけど、
    さっぱりわからなくて…。
    でも、一緒にいた友達は、中学生の時に留学してたから
    もうペラペラで…」
いろは「へぇ、すごいわね」
ことは「こんなことなら私も高校生になる前に留学しとけばよかった。
    でももう、過ぎたるは猶(なお)及(およ)ばざるが如(ごと)し
    だよね…」


いろはが突然くしゃみ!
過ぎたるは猶(なお)及(およ)ばざるが如(ごと)し』の使い方、
なぜ間違いなのでしょうか?


過ぎたるは猶(なお)及(およ)ばざるが如(ごと)し」とは、
「時が過ぎてしまったことは仕方ない」という意味ではありません。
「論語」に出てくる教訓で、「物事の程度をこえた行き過ぎは、
不足していることと同じように、よくないことである」という意味です。