2012.7.28.

【筆を折る】

いろはが手紙の束をもって書斎に入ってくる。
手紙の束の中に、ことはが書いた暑中見舞いの葉書を見つけ
いろは「あら?ことはが出した暑中見舞い、宛先不明で帰ってきてる」
いろは「中学校の時の担任の先生に出したのね、なになに、
    『暑中見舞い申し上げます。
    すっかりご無沙汰しておりますが……
    …まだしばらくは厳しい暑さが続きますが、
    体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
    最後に先生のご健勝をお祈りしつつ筆を折ることにします』」


いろはが突然くしゃみ!
筆を折る』の使い方、なぜ間違いなのでしょうか?


手紙などの文章をここで止めるという意味で用いる結びの言葉は、
筆を折る」ではなく「筆をおく」。
「筆を折る」は、作家などが文筆活動をやめることで、
「筆を絶つ」ともいいます。