2012.11.24.

【きわまりない】

書斎でいろはがミカンを食べていると
ことはが学校から帰ってくる。右手の指には包帯。
いろは「どうしたの、その怪我?大丈夫?」
ことは「うん、もうすぐ学校の球技大会だから、
    皆でバスケの朝練してたんだけど、突き指しちゃって…」
いろは「あらー、右利きだから、授業大変だったんじゃない?」
ことは「それが、友達が代わりにノートとってくれたんだよ!
    親切きわまりない行為に感動しちゃった」


いろはが突然くしゃみ!
きわまりない』の使い方、なぜ間違いなのでしょうか?


きわまりない」は、「これ以上ない程のようす」を表し、
「危険きわまりない」や「失礼きわまりない」など、
好ましくないことに使います。

平安時代には
「よろこびきわまりなし」「うれしさきわまりなし」など、
好ましいことにも使われていましたが、
近年、慣習的に好ましくないことに限定して
使われるようになりました。
今回の場合、正しくは「この上ない」などを使いましょう。