2014.6.21.

【手ぐすね引く】

家の前の道を、ことはと文之介が歩いている。
文之介、買い物袋から大きな鯛を取り出し
文之介「それにしても、これを料理するなんて、
    いろはおばさん凄いよね!」
ことは「うん、お母さんが作る鯛飯は本当に美味しいんだよ」
文之介「朝から張り切ってたもんね」
ことは「そうだね、今頃手ぐすね引いて待ってるよ!」


文之介「(…ん?手ぐすね引く?)ヘックション!」
文之介が突然くしゃみ!


手ぐすね引く』とは、どういう意味なのでしょうか?


手ぐすね』は漢字では「手薬煉」と書きます。
「薬煉(くすね)」とは、マツヤニに油を混ぜて作る
弓の弦を補強する粘着剤のこと。
戦の前にこれを手に取って弦に塗り、準備を整えることを
手ぐすね引く』といい、これが転じて
「十分準備して物事を待ち構える」意味に使われるようになった。