2014.8.9.

【にっちもさっちも】

書斎でいろはがスケジュール帳とにらめっこしている
ことはと文之介がお茶を運んできて
ことは「どうしたの?真剣な顔して」
いろは「来週の土曜、町内のお祭りの手伝いに行くでしょ」
文之介「うん、僕楽しみ!」
いろは「ちょうど同じ日に仲のいい先生に、
    別のお祭りも手伝って欲しいって言われたの…」
ことは「うわ、大変だ…」
いろは「そう、にっちもさっちもいかなくなっちゃって…」


文之介「(…ん?にっちもさっちも?)ヘックション!」
文之介が突然くしゃみ!


にっちもさっちも』とは、どういう意味なのでしょうか?


にっちもさっちも」は、
「物事が行き詰まり、身動きがとれない」という意味。

そろばんで、
二を二で割ることを「二進」、三を三で割ることを「三進」と言い、
「割り切れないこと」を「二進も三進も行かない」と言いました。
しだいに「計算が合わない」「やりくりができない」ことを
意味するようになり、現在の意味へ変化しました。