2017.2.25.

【玉虫色(たまむしいろ)の決着】

書斎で、ことはと、文之介が本を読んでいると、
いろはが入って来る。
いろは「ことはー、ひな飾り出すわよ!」
ことは「うーん、もう今年は出さなくていいんじゃない?」
いろは「え、せっかくあるんだから飾りましょうよ!」
ことは「あれ、六段もあるから、大変じゃん…」
文之介「それなら、間を取って三段だけ飾るってのはどう?」
ことは「うーん…」
雛段の一番上の段だけ飾られている。
それを見つめる、納得のいっていない顔の3人。
いろは「…玉虫色の決着ね」


文之介「(…ん?玉虫色の決着?)ヘックション!」
文之介が突然くしゃみ!


玉虫色の決着』とは、どういう意味なのでしょうか?


玉虫色の決着」とは、
どっちつかずではっきりしない終わり方のこと。
玉虫」は、背中に虹のような赤と緑の縦縞(たてじま)がある昆虫。
その色の変化から、いろいろと解釈できるあいまいな表現のことを
玉虫色」と言うようになりました。