2017.6.10.

【夜半過ぎ】

不安そうな顔の文之介と、かるたが窓から外の雨を見ている。
そこへ、いろはが買い物から帰ってくる。
いろは「ただいまー」
文之介「おかえり…」
いろは「文ちゃんどうしたの?心配そうな顔して」
かるた「お兄ちゃん、明日、お出掛けするんだって」
いろは「それで天気が気になっていたのね、
    予報では夜半過ぎにはやむって言ってたわよ」


かるた「(…ん?夜半過ぎ?)ヘックション!」
かるたが突然くしゃみ!


夜半過ぎ』とは、どういう意味なのでしょうか?


夜半過ぎ」の「夜半」とは
平安時代から使われている言葉で「夜中」という意味。
夜半過ぎ」という表現は、現代では気象庁で
午前0時から午前2時頃まで」と定義されています。
しかし、江戸時代に書かれた浮世草子には、
『程なく夜半も過、明ぼのになれば』という表記があり、
当時は「夜が明けはじめるころ」を指していたと考えられます。