2019.11.2.

【胸突き八丁(むなつきはっちょう)】

書斎で、いろはと、かるたが洗濯物を畳んでいると、
文之介が入ってくる。
文之介「後輩たちが文化祭の準備をしてるから、
    ちょっと手伝ってくるよ」
いろは「受験勉強は、いいの?」
文之介「息抜きも大事だと思って。
    これから受験勉強もいよいよ胸突き八丁だからね」


かるた「(…ん?胸突き八丁?)ヘックション!」
かるたが突然くしゃみ!


胸突き八丁』とは、どういう意味なのでしょうか?


胸突き八丁」とは、「物事を成し遂げる過程で、
いちばん苦しいところ」という意味。
「胸突き」は、「山道や坂道などのきわめてけわしく急なところ」。
「八丁」は、「富士山の頂上まで『八丁』」、
つまり、9合目付近にある、急斜面の難関のことを表しています。
それが転じて、「物事の一番苦しい時、正念場」を例えて
言うようになりました。