2012.11.24その10 宮城県気仙沼市 気仙沼市民管理センターすこやか
番組宛てに届いた1本のメールから始まりました。
「幼稚園児が楽しめるイベントが少ないです…」
子どもを連れて遠くへ行くのは大変、日常生活を忘れられるような小さい子どものためのイベントが出来ないでしょうか、という相談。震災直後から通い続けた気仙沼市に住む、話したことのあるお母さんから届いたものでした。
ならばと、各所相談し企画したのが、今回のよみひと知らずです。
いつもは日々のニュースに奔走しているスタッフが、模造紙に歌詞とイラストを手書き。参加者全員、体操を練習して臨みました。
いざ会場に着いてみると。幼稚園児ひとりずつの手形で描いた虹の絵、会場一杯の飾り付け。特注のかまぼこまで頂き、こんなに準備して下さったんだと涙が出ました。
何より、子どもたちの元気な事といったら。読み聞かせ、クイズ大会、歌に体操、その後の記念撮影も盛り上がり、かえってこちらが力を頂きました。
子どもの元気な笑顔は、大人を元気にする。声を出すことは、活力につながる。改めてそう強く感じました。
イベント開始前には市内をまわり、皆で手を合わせましたが、初めて訪れたスタッフは被害の現実に、訪れたことのあるスタッフは街の様子が大きく変わらない事に、うちのめされました。
支援のイベントではありますが、私たちが被災地の現状を知る大切な機会となっています。
最後に、細やかに対応頂いた気仙沼地区私立幼稚園PTA連合会の皆さん、応援に来てくれたアンパンマンとばいきんまん!有り難うございました。
元気一杯の歌声を聞かせてくれた子どもたち、本当に有り難う。
笛吹雅子
- 参加者
- 笛吹雅子(日本テレビ報道局)
- 佐藤義明(日本テレビ編成局アナウンス部)
- 鈴木沙喜代(ミヤギテレビアナウンサー)