![](images/title_housou.gif)
![](images/091014/01.jpg)
「深夜の音楽会」10、11月は、2回にわたってプッチーニのオペラ「トゥーランドット」をお送りします。今回の公演は、東京芸術劇場と読響による「シアター・オペラ」の第4弾として行われました。さらに、狂言師の茂山千之丞(しげやませんのじょう)さんが、能や歌舞伎の手法を取り入れた演出でユニークな舞台を作り上げ、「和」と「オペラ」の融合が実現しました。指揮は井上道義さん。「シアターオペラ・シリーズ」には2回目のご登場です。
《指揮者 井上道義 インタビュー》
![](images/091014/02.jpg)
演出過剰にならないこと。オーケストラをピットの中に入れない、音楽を中心にまずは楽しもう、と。
Q、今回の演出について・・・
今回は、茂山千之丞さんにお願いして、“和風”でやろう、となったんです。そして“和風”でやるんだったら、このやり方はきっと上手くいくんじゃないかと思って。中でも「ピン・パン・ポン」の場面は、これはもう狂言そのもので、オペラ用語では“ブッファ”というんですが、そういうふざけた部分がとても多く、そこで千之丞さんに何かやってもらえるんじゃないか、という直感がありました。
オペラ《トゥーランドット》・・・・
プッチーニの遺作。プッチーニは、リューの死の場面を作曲したところでこの世を去り、友人のフランコ・アルファーノが補筆し、完成させた。大合唱と管弦楽を駆使した、プッチーニの作品の中でも、最もスケールの大きいオペラである。
― あらすじ ―
物語の舞台は、古代中国の北京。絶世の美女トゥーランドット姫は、結婚を申し込んでくる男に3つの謎をかけ、答えられなければ容赦なく処刑する、残酷な心を持っていました。戦いに敗れて放浪していたダッタン国の王子カラフは、たどりついた北京で、生き別れになっていた父ティムールと、父に仕えるリューに再会します。しかし喜びもつかの間。カラフは垣間見たトゥーランドット姫の美しさに心奪われ、父や3人の大臣ピン・パン・ポンが止めるのも聞かず、3つの謎に挑戦する決意を固めるのでした。
プッチーニの遺作。プッチーニは、リューの死の場面を作曲したところでこの世を去り、友人のフランコ・アルファーノが補筆し、完成させた。大合唱と管弦楽を駆使した、プッチーニの作品の中でも、最もスケールの大きいオペラである。
![](images/091014/03.jpg)
― あらすじ ―
物語の舞台は、古代中国の北京。絶世の美女トゥーランドット姫は、結婚を申し込んでくる男に3つの謎をかけ、答えられなければ容赦なく処刑する、残酷な心を持っていました。戦いに敗れて放浪していたダッタン国の王子カラフは、たどりついた北京で、生き別れになっていた父ティムールと、父に仕えるリューに再会します。しかし喜びもつかの間。カラフは垣間見たトゥーランドット姫の美しさに心奪われ、父や3人の大臣ピン・パン・ポンが止めるのも聞かず、3つの謎に挑戦する決意を固めるのでした。
~DIGEST~
![](images/091014/04.jpg)
《第1幕》
北京の役人が、群衆に布告している。
「我らがトゥーランドット姫は 3つの謎を解いたお方にお興し入れなさる。
しかし その謎が解けなかった者は 打ち首に処す!」
北京の役人が、群衆に布告している。
「我らがトゥーランドット姫は 3つの謎を解いたお方にお興し入れなさる。
しかし その謎が解けなかった者は 打ち首に処す!」
![](images/091014/05.jpg)
戦いに敗れて放浪していた、ダッタン国の王子カラフは、
北京で、生き別れになっていた父ティムールと、父に仕えるリューに再会。
喜びを分かち合う。
北京で、生き別れになっていた父ティムールと、父に仕えるリューに再会。
喜びを分かち合う。
![](images/091014/06.jpg)
カラフは、中国の皇女である、絶世の美女トゥーランドットを垣間見る。
そして、その美しさに心を奪われてしまう。
カラフは、父親とリューの反対も聞かず、トゥーランドットへの愛に苦しむ。
そして、その美しさに心を奪われてしまう。
カラフは、父親とリューの反対も聞かず、トゥーランドットへの愛に苦しむ。
![](images/091014/07.jpg)
処刑人プーティンパオが、姫の謎を解けなかったペルシアの王子を処刑。
周りにいる群衆は、まだ少年のようなその王子に同情し、慈悲を乞う。
周りにいる群衆は、まだ少年のようなその王子に同情し、慈悲を乞う。
![](images/091014/08.jpg)
トゥーランドットに仕える、3人の大臣、ピン・パン・ポンが現れ、
姫の出す3つの謎に挑戦することが、どれだけ無謀なものであるかを
カラフに教える。
姫の出す3つの謎に挑戦することが、どれだけ無謀なものであるかを
カラフに教える。
![](images/091014/09.jpg)
密かにカラフに好意をよせる、女奴隷のリューは、
過去に1度だけ、カラフ王子が自分に微笑みかけてくれたことが忘れられず、
カラフの運命を思い、挑戦に反対する。リューのアリア『お聞き下さい』を歌う。
過去に1度だけ、カラフ王子が自分に微笑みかけてくれたことが忘れられず、
カラフの運命を思い、挑戦に反対する。リューのアリア『お聞き下さい』を歌う。
![](images/091014/10.jpg)
《第2幕》
来る日も来る日も、処刑の仕事に嫌気がさしてきた、ピン・パン・ポン。
故郷に帰ってゆっくり暮らしたい、と夢を語る。
3人とも、トゥーランドットの幸せな結婚と、国の平和を願っている。
来る日も来る日も、処刑の仕事に嫌気がさしてきた、ピン・パン・ポン。
故郷に帰ってゆっくり暮らしたい、と夢を語る。
3人とも、トゥーランドットの幸せな結婚と、国の平和を願っている。
![](images/091014/11.jpg)
いよいよ、トゥーランドットが姿を現す。
自分がなぜ、そのような残酷な行為を行うようになったのか、きっかけを語る。
先祖であるローリン姫が中国を治めていた時代、戦いに破れ、
異邦人から辱めを受けた、その怨念を受け継いでいる、という。
自分がなぜ、そのような残酷な行為を行うようになったのか、きっかけを語る。
先祖であるローリン姫が中国を治めていた時代、戦いに破れ、
異邦人から辱めを受けた、その怨念を受け継いでいる、という。
![](images/091014/12.jpg)
今まで何人もの若者の処刑を見てきた、トゥーランドットの父親・皇帝アルトゥムは、
もう血を見たくは無い、とカラフの謎解きに反対する。
しかし、カラフは聞く耳を持たず、挑戦の決意を固める・・・・。
もう血を見たくは無い、とカラフの謎解きに反対する。
しかし、カラフは聞く耳を持たず、挑戦の決意を固める・・・・。
この続きは、次回の放送 11月25日(水) をお楽しみに!