第8代読響常任指揮者
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
今回は、第8代読響常任指揮者スタニスラフ・スクロヴァチェフスキさんの指揮で、ブルックナー最後の交響曲、第9番をノーカットでお送りしました。しかも!番組放送時間を20分延長した、永久保存版特別バージョンです!
ブルックナー(1824-96)
♪ブルックナー:交響曲第9番
ブルックナーは晩年、7年もの歳月をかけてこの曲の第3楽章まで完成させますが、その後、健康状態が悪化し、第4楽章“フィナーレ”を書きかけのまま、74歳でこの世を去りました。未完に終わったものの、第9番はブルックナーの交響曲の集大成と言われています。
今回の指揮者、“ミスターS”ことスタニスラフ・スクロヴァチェフスキさんは、今年3月で読響常任指揮者を退任します。3年間という任期の中、重厚な読響サウンドに更なる磨きをかけたマエストロ。読響団員、読響ファン、双方から熱い支持を得ているスクロヴァチェフスキさんに、独占インタビューしました。
Q1. ブルックナーの交響曲第9番とは?
言うまでもなく、この曲はブルックナーの偉大な作品の一つです。私はブルックナーの交響曲をどれも素晴らしい音楽だと感じるように、この作品もとても素晴らしいものだと感じています。この作品は、人生そのものと言えるでしょう。神聖なる金字塔ともいうべきこの曲を音楽家はもちろん、音楽に対し敏感な方ならば楽しんでいただけると思います。
Q2. 読売日本交響楽団について
この数年、読響と共演するにあたって、メンバーの幅広い音楽への見識と確立されたテクニックや奥深い音楽的才能に常に感謝をしています。幸せなことに、私の音楽つくりに対し、彼らは何ら苦もなく対応することができ、協力的です。争うこともなく、自然と理解し合える関係を築くことができ、とても嬉しく思います。
Q3. ファンへのメッセージ
どうぞ読響の素晴らしい演奏会に来てください!日本には多くの素晴らしいオーケストラや指揮者がいて、多彩で興味深いプログラムが組まれていることは承知しています。しかしその中でも 私が読響と企画してきた数々のプログラムは、クラシックファンの皆様の期待に添った演奏ではなかったでしょうか。日本の聴衆のみなさん、ぜひ読売日本交響楽団の演奏会に来てください!
~今回の公演から、熱い演奏が伝わる読響団員さん達のスナップショットを、特別にご紹介~
終演後、メンバーがステージを降りても、カーテンコールは鳴り止みませんでした。