読売日響の常任指揮者として輝かしい歴史を刻んできた、
マエストロ スクロヴァチェフスキが、3年にわたる任期のフィナーレを迎えました。
最後の公演に選んだのは、ブルックナーの最高傑作 交響曲第8番。
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキさんは2007年4月から2010年3月まで読売日本交響楽団の
第8代常任指揮者を務められ、数多くの名演奏でファンを魅了してきました。
今回は常任指揮者としての最後の演奏会の模様をお送りします。
読響と共に歩んだ3年間の集大成です。
ブルックナー(1824-96)
♪ブルックナー:交響曲第8番
交響曲第8番は、1887年に第1稿が完成されたものの、改訂されて
1890年に第2稿が完成されました。
作品は、なかなか初演の機会に恵まれず、ようやく1892年12月に、
ハンス・リヒター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって
初演されています。
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキさんは今年87歳。
実に60年以上ものキャリアをもつ大巨匠。
そのキャリアを感じさせないチャ−ミングなお人柄が読響のメンバーにとても愛されていました。
そんなスクロヴァチェフスキさんと読響との3年間の足跡を
音楽評論家の奥田佳道さんに振り返っていただきました。
♪スクロヴァチェフスキが読響に与えた影響と変化:
80歳をすぎて尚進化し発展をとげるマエストロと
ご一緒した3年間だったと思います。
マエストロは
オーケストラとしての日常的なレバートリーに
新たな発見や喜びを教えてくれました。
読響にとってはオーケストラとしての道を示してくださった3年間でした。