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モーツァルト作曲
交響曲第41番「ジュピター」
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そんなカンブルランさんにお話を伺いました。
<シルヴァン・カンブルラン インタビュー>
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この作品は、他の作品では見ることのできない特徴があります。それは、ドラマ、ユーモア、優しさ、微笑み、涙などがすべて盛り込まれていることです。モーツァルトの音楽には常にドラマがあります。曲の中で人が悲しみ、喜ぶ姿をイメージできることは素晴らしいと思います。
何かを感じさせる音楽を、モーツァルトはどのように作曲したのでしょうか?彼は人間をこよなく愛していたと思います。彼の音楽で私達は自然と善人になれます。4楽章のメロディーは「つらい事もあるけれど今生きていることが重要なのだ!」と語っているようです。
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モーツァルト最後の交響曲、第41番「ジュピター」。第39番・第40番とともに“後期三大交響曲”として親しまれているこの作品は、モーツァルトが33歳の時(1788年8月10日)、わずか2週間で書き上げられました。この「ジュピター」という愛称は、モーツァルト自身が付けたものではなく、ドイツ出身の音楽家ザロモンが名付け親だと言われており、 ギリシャ神話の神々の首座に位置するゼウス(ローマ神話では英語で“ジュピター”)の名にふさわしい威容と造形美を兼ね備えた作品として、愛され続けています。
天才トランペッター
ルベン・シメオ登場!
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読売日響とは今回が初共演になります。 シメオさんは、1992年スペイン・ヴィーゴ生まれ。わずか8歳でヴィーゴ市の国際音楽コンクールで優勝し、トランペットの神様モーリス・アンドレから才能を認められた天才少年です。
音楽からプライベートまでいろいろお話を伺いました。
<ルベン・シメオ インタビュー>
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♪トランペットを始めたきっかけは?
6歳でチェロを始め、7歳でトランペットを始めました。
トランペットの先生をしていた父に影響されて、冗談で父のトランペットを吹いていたら、とても向いていると父が判断したので、トランペットを始めるきっかけとなりました。
♪お父様のレッスンは厳しいですか?
私はあまり父の言うことを聞かないのでよく怒られます。父は本当に私をよく指導してくれていると思います。
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言葉ではなく、彼が教えてくれる音楽性に本当に感動して学んでいます。幸いなことに、私には彼が教える技術が備わっていました。私は彼にとって唯一の弟子です。彼は経験から学んできたことを私に教えてくれます。私はすばらしい先生だと思っています
♪モーリス・アンドレから教わった音楽性とは?
映画でトランペットの音は戦うシーンによく使われます。強く吹けばいいと思われる楽器ですが、彼はとにかく優しく演奏することが大切だと言っていました。クラシックではバイオリンやオーボエのような、甘い音で吹くようにいつも言われています。
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子供の頃は2時間、今は4時間毎日練習をしています。やはり日々の練習は大切だと思います。そして何年も続けることで、私のように世界中の素晴らしいホールで演奏することができるのかもしれません。
そう語ってくれたシメオさん。
本番では、甘く優しいトランペットの音色で、観客を魅了しました。
アンコールでは、シメオさんが編曲した、リムスキーコルサコフ作曲「熊蜂の飛行」を披露してくださいました。
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