ロシアの作曲家プロコフィエフ
今回のプログラムは、プロコフィエフ特集!
旋律的叙情的な作品を多く残したプロコフィエフの代表作といえる作品を
たっぷりとお届けしました。
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)
ロシアの作曲家。20世紀前半、スターリン体制下の旧・ソビエト連邦で活躍しました。激動の時代にありながら、オペラ・バレエ・交響曲・ピアノ曲などあらゆるジャンルに数多くの傑作を残しています。
ロシアの作曲家。20世紀前半、スターリン体制下の旧・ソビエト連邦で活躍しました。激動の時代にありながら、オペラ・バレエ・交響曲・ピアノ曲などあらゆるジャンルに数多くの傑作を残しています。
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」
プロコフィエフの舞台作品の中で、最も完成度の高いものであり、世界的に見ても、
バレエ曲目の中で最も有名な作品のひとつです。
この作品の魅力を指揮者の藤岡幸夫さんにお伺いしました。
<藤岡幸夫さんインタビュー>
表面的な目に見える描写と違うところがすごくいいですよね。心理描写を音にするところがすごく上手い。
この「ロメオとジュリエット」は不協和音のバランスがすごくいい。良い香水というのは実はものすごい臭みが混ざっているのですが、それがとても魅力。この曲はとんでもない不協和音が鳴っていたりするんですが、それがものすごい隠し味になっています。
今回の放送では、バレエ音楽「ロメオとジュリエット」から、
<モンタギュー家とキャピュレット家>、<ティボルトの死>、<ジュリエットの墓の前のロメオ> の3曲をお送りしました。
交響的物語「ピーターと狼」
次にお送りしたのは、交響的物語「ピーターと狼」。
この作品は、ナレーション付の子供のための音楽作品として書かれ、クラシックの入門コンサートには欠かせない作品となっています。
朗読を担当したのは、数多くのアニメーションやテレビ番組で活躍中の声優、伊倉一恵さん。
読響とはこれが2度目の共演となります。
<伊倉一恵さんインタビュー>
声優冥利に尽きる“語り”だと思うんですよね。
猫はお姉さんに、小鳥は小さい女の子に作って、そういうキャラクター設定が自分の中で出来たので、色々演じられるので、どのキャラクターも愛しいですね。
そして今回はなんと!
スタジオジブリが誇るアニメーター百瀬義行監督が
オリジナルの挿絵を制作してくださいました!
百瀬監督は、宮崎駿監督作品でも特に重要な原画を担当されるなど、ジブリ作品のかなめとも言える存在です。
<百瀬義行監督インタビュー>
あまり擬人化し過たようなものじゃない方が良いじゃないですか。でもあまりリアルに絵を描きすぎないように、若干ファンタジーっぽい気分で・・・
そう意識ながら描いたつもりです。
この「ピーターと狼」は、登場人物にはそれぞれ個々の楽器と、ライトモチーフが与えられています。
小鳥はフルート | ||
アヒルはオーボエ | ||
猫はクラリネット | ||
おじいさんはファゴット | ||
狼はホルン | ||
ピーターは弦楽器 | ||
猟師たちの銃声は ティンパニと大太鼓 |