東京二期会オペラ劇場≪魔笛≫
11月、12月と2回にわたってお送りしている、モーツァルトの名作オペラ「魔笛」。
いよいよ、クライマックスです!
ザラストロがタミーノに与えた試練とは?
タミーノとパミーナの恋の行方は?
前回のダイジェストはこちら
<第2幕>
王子タミーノと鳥刺しのパパゲーノは、僧侶から試練の内容を聞く。それは、「愛するパミーナと話をしてはならない」というものだった。
一方、夜の女王の娘・パミーナは、寝ているところをザラストロの奴隷・モノスタトスに襲われそうになる。
そこに現れたのは母である夜の女王。パミーナは久しぶりに再会した母に「ザラストロは聖人である」と話した。
しかし、夜の女王はパミーナに短刀を渡し、それでザラストロを殺し、魔力を持つ「太陽の環(わ)」を取り戻すように命じる。そしてさらに、ザラストロを殺さなければ、勘当し親子の絆を絶つ、とパミーナに告げるのだった。
一方、試練を与えられたタミーノとパパゲーノは、導く3人の童子から、ザラストロへ預けた魔法の笛と銀の鈴を返してもらう。
タミーノがさっそく魔法の笛を吹くと、笛の音に誘われてパミーナがやってくる。しかし“試練”のため、タミーノはパミーナと一言も話さない。
その様子に、パミーナは、「タミーノの愛が消えてしまった」と嘆き、去っていくのだった。
ザラストロの神殿にやってきたタミーノは、ザラストロから今までの振る舞いを讃えられる。しかし、将来優れた指導者になるためには、さらに厳しい試練を乗り越えなければならないと告げられる。
その試練を果たすため、タミーノはパミーナと再会し、最後の別れを告げる。
片や、タミーノとはぐれてしまったパパゲーノは、僧侶から酒を振舞われ良い気分になっていたところ、謎の老婆と出会い親しくなる。
ところが、この老婆の正体は、思い焦がれていたパパゲーナ。しかし、ようやく巡り合えた2人は、まだ修行が足りないと引き離されてしまった。
パミーナは、タミーノの冷たい態度が“試練”のためとは知らず、絶望に打ちひしがれ自殺を図ろうとする。そこに現れたのは3人の童子。パミーナは童子たちからタミーノの本当の気持ちを聞き、一緒に最後の試練を受けることを決め、タミーノの元へと急ぐのだった。
こうして、タミーノとパミーナは魔法の笛に守られながら、共に新たな試練へと向う。
そして2人は、ついに試練に打ち勝ち、ザラストロの神殿の中へ入ることを許されるのだった。
一方、パパゲーナと引き離されてしまったパパゲーノは、首を吊って死のうとするが、童子たちに止められる。
そして童子の言葉に従い、銀の鈴を鳴らすと…。
そこへパパゲーナが現れる。
ようやく結ばれることが出来たパパゲーノとパパゲーナ。2人は一緒になれる喜びを歌い上げる。
そのころ復讐を試みるも失敗に終わった夜の女王は、暗黒界へと去っていく。
そして試練を乗り越えたタミーノとパミーナには、ザラストロから「太陽の環(わ)」が授けられ、多くの祝福を受けながら、めでたく結ばれたのだった。
〜END〜