今回は、大友直人さんの指揮で、
オルガンにまつわる2つの作品をお送りしました。
オルガンにまつわる2つの作品をお送りしました。
サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」
サン=サーンス(1835−1921)
19世紀フランスの作曲家。オルガンとピアノのヴィルトゥオーソとしても活躍した。交響曲第3番は、オーケストラにオルガンを加えた壮大なシンフォニーとなっている。
19世紀フランスの作曲家。オルガンとピアノのヴィルトゥオーソとしても活躍した。交響曲第3番は、オーケストラにオルガンを加えた壮大なシンフォニーとなっている。
指揮者・大友直人 インタビュー
♪サン=サーンス「交響曲第3番」の聴きどころは?この曲は、サン=サーンスの代表的なオーケストラ作品ですが、オーケストラの歌わせ方や楽器の使い方が本当に巧みに出来ていると思います。管楽器はもちろんですが、弦楽器もかなり目立ったソリスティックな動きをするところがあるので、そういった意味でもオーケストラを存分に楽しんでいただけると思います。また、この曲にはピアノも入っています。サン=サーンスは自身もピアニスト・オルガニストとして有名でしたので、鍵盤楽器をオーケストラの中に上手く混ぜるというような作曲法も楽しんでいただければと思います。
♪オーケストラとオルガンが一緒に演奏する難しさは?
パイプオルガンは、ホールによってみんな違います。ですからその演奏するホールのオルガンと、オーケストラのバランスをとるのは技術的に難しいところです。音量のバランスや音色の作り方は主にオルガニストの力量によります。今回の新山恵理さんは素晴らしいオルガニストで、短いリハーサルの中でも上手く作ってくださり、安心して演奏できます。
ヴォーン・ウィリアムズ タリスの主題による幻想曲
タリス (1505ころ−1585)
16世紀に活躍した、イギリスのオルガニスト。その頃の教会音楽では、合唱を複数のグループに分けて歌い交わす「交唱」という演奏スタイルが盛んに行われていた。
16世紀に活躍した、イギリスのオルガニスト。その頃の教会音楽では、合唱を複数のグループに分けて歌い交わす「交唱」という演奏スタイルが盛んに行われていた。
ヴォーン・ウィリアムズは、その「交唱」の響きを再現するために、オーケストラを、
弦楽四重奏一組、大小二つの弦楽合奏(第一弦楽オーケストラ、第二弦楽オーケストラ)
という編成に分け、立体的なサウンドを作り出している。
ヴォーン・ウィリアムズ
(1872‐1958)
指揮者・大友直人 インタビュー
♪「タリスの主題による幻想曲」について
この曲は弦楽器だけの作品ですが、なかなか凝った作りになっていて、非常に多声的な、色々な声部が混ざり合う書き方になっています。ほとんどは一緒に動いているのですが、時々遠くからエコーのように、遠くから響いてきます。そういう空間を上手く使った作曲法ですよね。
読響が贈る
あなただけのホームコンサート
読響が、今シーズンからスタートした「あなただけのホームコンサート」。シーズンプログラムの年間会員の方の中から抽選で1名様だけに贈られるスペシャルプレゼントが先日贈呈され、その模様をお送りしました。
初の当選者となったのは、埼玉県にお住まいの松田浩章さん。今回は、奥様とのちょっと早い金婚式のお祝いと、地域の方々への感謝の気持ちを読響の音楽を通して伝えたい、という思いをこめて応募されました。
演奏されたのは、松田さんが「思い出の曲」としてリクエストした、ドヴォルザーク「弦楽四重奏曲第12番」。また、この日は松田さんの誕生日で、読響メンバーの演奏する「ハッピーバースデー」の曲に合わせ、松田さんのご家族やご友人、地域の方々が歌でお祝いしました。
読響コンサートへの誘い!!
首席クラリネット
藤井洋子
11月25日(金) PM7:00 サントリーホール
メンデルスゾーン/序曲<フィンガルの洞窟>作品26
ショーソン/愛と海の詩 作品19
ワーグナー/歌劇<さまよえるオランダ人>序曲
ドビュッシー/海
指揮:シルヴァン・カンブルラン(読売日響常任指揮者)
メゾ・ソプラノ/林美智子
今度のカンブルランさん指揮のドビュッシー「海」ですが、実は初めてお会いした時のプログラムに「海」が入っていて、その時はとにかく、有名なカンブルランさんにお会いできることをとても楽しみにしていました。月日を重ねて何度も共演し、また同じ曲を一緒に演奏することができて、すごく楽しみです。この曲は、管楽器が色のパレットのように使われていて、カンブルランさんの指揮で演奏すると特におもしろくて、ワクワクします。
コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。