常任指揮者シルヴァン・カンブルランさんの指揮で、
ベルリオーズ作曲 劇的交響曲「ロミオとジュリエット」をお送りしました。
カンブルランさんは毎年一つのテーマを決めて、読響の定期演奏会を
プログラミングしていますが、就任2シーズン目のテーマに選んだのは
「ロミオとジュリエット」。
プロコフィエフ、ベルリオーズ、チャイコフスキーによる
「ロミオとジュリエット」の音楽を取り上げました。
就任2シーズン目のテーマ<ロミオとジュリエット>
第503回定期演奏会 2011年4月18日 プロコフィエフ/バレエ音楽<ロミオとジュリエット>
第507回定期演奏会 2011年9月12日 ベルリオーズ/劇的交響曲<ロミオとジュリエット>
第509回定期演奏会 2011年11月30日 チャイコフスキー/幻想序曲<ロミオとジュリエット>
第503回定期演奏会 2011年4月18日 プロコフィエフ/バレエ音楽<ロミオとジュリエット>
第507回定期演奏会 2011年9月12日 ベルリオーズ/劇的交響曲<ロミオとジュリエット>
第509回定期演奏会 2011年11月30日 チャイコフスキー/幻想序曲<ロミオとジュリエット>
シルヴァン・カンブルラン インタビュー
♪「ロミオとジュリエット」をテーマとした理由は?
私が選ぶテーマは常に「愛」に関するものです。「愛」を追求するのは素晴らしいことです。「ペレアスとメリザンド」に続き、今回は「ロミオとジュリエット」です。特に「ロミオとジュリエット」では「若い恋人達」がテーマになっています。「ロミオとジュリエット」はいつの時代も多くの音楽家が刺激を受けた題材です。特に19世紀のロマン派の作曲家はこのテーマに強い刺激を受けています。
♪シーズンごとにテーマを選ぶ理由とは?
テーマを定めることは良いことです。私たちの方向性が明確になります。様々な作曲家の作品を演奏することは、団員や聴衆にも良いことです。私が興味深いのは、テーマの色彩や意味を、どのように作曲家が異なる手法で音楽にしたのかを聴くことです。
♪ベルリオーズ「ロミオとジュリエット」の魅力とは?
プロコフィエフの場合、「両家の争い」が最も重要なポイントですが、ベルリオーズの場合は「若い恋人達」のやりとりが重要です。さらにロミオとジュリエットを表現するために、楽器によって2人の人物像が語られます。ベルリオーズや当時の音楽家と芸術家は、争いや戦争ではなく、愛(平和)を求めると伝えたかったのでしょう。彼の音楽は伝統的な手法で書かれていても、常に感受性にあふれているので、クライマックスを聴いた後、世界中の人々と共感し、愛し合いたいと心から感じて頂けるでしょう。
ベルリオーズ/劇的交響曲<ロミオとジュリエット>の特徴
3人の独唱、2組の合唱、小編成の合唱、大編成のオーケストラからなる作品。
交響曲と名づけられているが、オペラなのか交響曲なのか区別が付かない形式は、当時とても斬新であった。ロミオとジュリエットの感情を描写する部分はオーケストラのみで演奏し、客観的に物語が進行する部分を声楽が歌う。
3人の独唱、2組の合唱、小編成の合唱、大編成のオーケストラからなる作品。
交響曲と名づけられているが、オペラなのか交響曲なのか区別が付かない形式は、当時とても斬新であった。ロミオとジュリエットの感情を描写する部分はオーケストラのみで演奏し、客観的に物語が進行する部分を声楽が歌う。
ロレンス神父(バス)
ローラン・ナウリ
独唱の中で唯一配役されている
ローラン・ナウリ
独唱の中で唯一配役されている
メゾ・ソプラノ
カタリーナ・カルネウス
カタリーナ・カルネウス
テノール
ジャン=ポール・フシェクール
ジャン=ポール・フシェクール
物語のコメンテーター
2組の合唱
新国立劇場合唱団
対立するキャピュレット家とモンタギュー家
新国立劇場合唱団
対立するキャピュレット家とモンタギュー家
小編成の合唱
新国立劇場合唱団
物語の語り手
新国立劇場合唱団
物語の語り手
読響コンサートへの誘い!!
首席トランペット
田島 勤
4月13日(金) PM7:00 東京オペラシティ コンサートホール
4月14日(土) PM2:00 東京オペラシティ コンサートホール
〈ドビュッシー生誕150年〉
ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ラロ/スペイン交響曲
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」 (1947年版)
指揮:シルヴァン・カンブルラン
ヴァイオリン:松山冴花
ペトルーシュカは一人で長いフレーズを演奏するので緊張感を伴いますが、カンブルランさんはそれぞれのキャラクターを本当に上手に描き分けられますので、私たちもどういう人形遣い、ペトルーシュカ、踊り子、ムーア人になるのか楽しみにしておりますので、どうぞ期待してください。
コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。