今回から番組名を「読響シンフォニックライブ」と改め、日本を代表するオーケストラ・読売日本交響楽団の演奏を通じ、
もっともっとクラシック音楽の魅力を深く、楽しくお届けしてまいります!
今回はドイツで活躍する日本人指揮者・上岡敏之さんを迎え、マーラーの交響曲第4番をお聴きいただきました。
上岡敏之
1960年東京生まれ。東京芸術大学で学んだ後、ハンブルク音楽大学へ留学。卒業後はドイツの歌劇場やオーケストラを中心に活躍している。現在はザールブリュッケン市にあるザールラント州立歌劇場の音楽総監督を務める。読響へは1998年の初共演以来度々客演し、歌心溢れる演奏でファンを魅了している。
1960年東京生まれ。東京芸術大学で学んだ後、ハンブルク音楽大学へ留学。卒業後はドイツの歌劇場やオーケストラを中心に活躍している。現在はザールブリュッケン市にあるザールラント州立歌劇場の音楽総監督を務める。読響へは1998年の初共演以来度々客演し、歌心溢れる演奏でファンを魅了している。
上岡さんが今回指揮をするのは、マーラーの交響曲第4番。マーラーのシンフォニーと言えば、演奏が長く編成も非常に大きなイメージがありますが、この曲は他とは少し違った魅力があるようです。
マーラー・交響曲第4番の魅力とは?
首席オーボエ
蠣崎耕三
すごく鳴らしやすい音域とかすごく魅力的なメロディを吹かせてくれるので、演奏していて楽しいです。
マーラーの魅力は「狂気と隣り合わせの危ない美しさ」があるのですが、4番は「健全」というかちょっと「健康的」ですね。
マーラーの魅力は「狂気と隣り合わせの危ない美しさ」があるのですが、4番は「健全」というかちょっと「健康的」ですね。
ソロ・コンサートマスター
藤原浜雄
※第2楽章でコンサートマスターは、通常とは異なる調弦のヴァイオリンを用いソロを演奏する。
全音高い調弦をして演奏します。下手なヴァイオリンを表すのでしょうか。弦楽器というのは開放弦がたくさん使えるとパーっと音が響きます。ですからわざとこの調弦にすることで、開放弦特有の広がりある響きを演出します。
打楽器
野本洋介
マーラーはたしかに打楽器が多いイメージがありますが、どの曲も結構お休みの部分も多かったりします。今回も打楽器を使うところは使って休むところは休んで、という所がマーラーらしいと思います。曲の冒頭に鈴を使うことで「小さい子供」をイメージしています。鈴はリズムが出しづらい楽器なので、普段はいかに歯切れよく演奏しようかと考えているのですが、今回は「拍を出さないで」とマエストロから言われたので、いつもは叩いて弾いているのですが、今回は揺らすような感じで弾いています。
指揮者 上岡敏之 インタビュー
Q.指揮者・上岡敏之にとって「マーラー交響曲第4番」とは?
僕にとってはすごく難しい作曲家ですね。すごくエキセントリックな部分もあり、まったく逆のとても繊細な部分もあり、それがすごく極端ですよね。ベートーヴェンの第9番は「力ずくでも幸せを勝ちとる」というもので、マーラーの場合は「最初から天国に向けての音楽」です。最初の方に弦楽器の「グリッサンド」という、音が飛んでいるところをうまく繋げて上に行くという奏法があります。それは天国に向けて段々と上がっていく様子を表し、最後には歌が入り、「天国はすごく楽しいところだ」と歌います。裏の裏を読めば「人生は楽しいもんだ」という内容です。すごくエキセントリックに書いていたわりに本人の中で逆の要素があって、それが4番のバランスに顕著に出ていると思います。
ヴィオラ
松井直之
5月 9日(水) 19:00 東京オペラシティコンサートホール
5月10日(木) 19:00 サントリーホール
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
≪下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズVIII≫
ドヴォルザーク:交響曲 第2番 変ロ長調 作品4
指揮 下野竜也
ヴァイオリン クリストフ・バラーティ
就任当時から下野さんはドヴォルザークとヒンデミットを取り上げていていますが、そのドヴォルザークシリーズが完結し、この交響曲第2番で終わりになります。なかなか演奏されない曲ですので是非足を運んで頂ければと思います。作品4と書いてあるのですごく若い頃の作品です。
ただ調べたら出版は1959年になっていて、しばらく見つからなかった曲の一つです。
Q.松井さんから見た「読売日響」は?
すごくいいオーケストラだと思います。僕は読響しかほとんど知らないですが、弾いていて楽しいです。
Q.テレビの前の皆さんにメッセージを!
普段目立たないヴィオラですが、読響のヴィオラセクションは楽しく弾いていますのでそこに注目して頂ければと思います。
ただ調べたら出版は1959年になっていて、しばらく見つからなかった曲の一つです。
Q.松井さんから見た「読売日響」は?
すごくいいオーケストラだと思います。僕は読響しかほとんど知らないですが、弾いていて楽しいです。
Q.テレビの前の皆さんにメッセージを!
普段目立たないヴィオラですが、読響のヴィオラセクションは楽しく弾いていますのでそこに注目して頂ければと思います。
コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。