今回は、福島県いわき市で行われた<復興支援特別公演 「きぼうの音楽会」inいわき>
の模様からお送りしました。
きぼうの音楽会inいわき
東日本大震災によって大きな被害を受けた福島県いわき市で、読響の復興支援特別公演「きぼうの音楽会inいわき」が開催。読響・名誉顧問の高円宮妃久子さまがご臨席のもと、会場には被災された方々を中心に市民の皆さんが無料招待されました。
東日本大震災によって大きな被害を受けた福島県いわき市で、読響の復興支援特別公演「きぼうの音楽会inいわき」が開催。読響・名誉顧問の高円宮妃久子さまがご臨席のもと、会場には被災された方々を中心に市民の皆さんが無料招待されました。
読響のメンバー、トロンボーンの篠崎卓美さんは、福島県いわき市のご出身。
今回の“故郷での復興支援特別公演への想い”を伺いました。
篠崎卓美(バストロンボーン)
2006年読響に入団。演奏活動の傍ら、高校吹奏楽部の指導をするなど、以前から故郷・いわき市での音楽活動を行っています。震災直前に同郷のバストロンボーン奏者・黒金寛行さん(NHK交響楽団)とバストロ・デュオの演奏会を行っていた篠崎さんは、震災後すぐに黒金さんと共にバストロ・ディオのチャリティーコンサートを開催。CDも発売するなど、被災地支援の活動を積極的に行っています。
2006年読響に入団。演奏活動の傍ら、高校吹奏楽部の指導をするなど、以前から故郷・いわき市での音楽活動を行っています。震災直前に同郷のバストロンボーン奏者・黒金寛行さん(NHK交響楽団)とバストロ・デュオの演奏会を行っていた篠崎さんは、震災後すぐに黒金さんと共にバストロ・ディオのチャリティーコンサートを開催。CDも発売するなど、被災地支援の活動を積極的に行っています。
篠崎卓美さんインタビュー
Q.1年前の震災直後はどんなお気持ちでしたか?
ちょうど読響のリハーサルが終わった時で、これは東京だけの地震の話ではないというのはすぐにわかりました。両親以外、友人や教え子達にはすぐに連絡が取れて安否確認は出来ましたが、その後、急に連絡が取れなくなり、すごく不安な日々を過ごしました。 最初はやはり中々大変でした。生徒たちは皆、不安で寝られません。でも東京へはメールが普通に届いていたので、僕が中心となって人と人との会話をほぼ24時間体制でやり取りをしていました。もう何をして良いのかがわからず、何が出来るかを考える余裕もない状態だったので、やってから後悔した方が良いと思いました。僕がやらなかったことで誰かが困るのであればそれは耐えられませんでした。
Q.チャリティーCD「UNDER THE BLUE SKY」について
やはり一人で出来ることなんて小さいなと思いました。(N響バストロンボーンの黒金さんと共に)4月から4ヶ月連続で、4、5、6、7月とチャリティーコンサートを続けたのですが、どうしても限界がありました。ですから震災のことをずっと忘れないことが一番だと思い、考えた結果、「チャリティーCDを出そう」という事になりました。アルバムの表紙は青空の下で撮っているのですが、ずっと空のように繋がっている感じを出したいというイメージが皆の中にあり、そのイメージで曲が出来たり、このような写真になったりしました。
Q.今回の「復興支援特別公演」について
来てくださるお客様には、とにかく良い時間を過ごして頂ければと思います。皆さんのおかげで僕達も良いコンサートが出来ますし、僕達が演奏することで少しでも「今日はよかった」と思って頂ければ、それで十分です。
今回の放送では、「きぼうの音楽会inいわき」から、
清水和音さんの独奏で、シューマン作曲ピアノ協奏曲から第1楽章、
下野竜也さんの指揮で、ドヴォルザーク作曲交響曲第8番から第3楽章、第4楽章をお送りしました。
アンコールは、ドヴォルザーク作曲スラヴ舞曲op72-7、そして会場のお客様と一緒にふるさとを演奏。
会場全体がひとつになり、故郷への想いがこもった歌声が会場中に響き渡りました。