≪注目の女性指揮者 三ツ橋敬子初登場!≫
今回は、世界が注目する女性演奏家が登場。
1曲目は三ツ橋敬子さんの指揮で、メンデルスゾーン作曲交響曲第4番「イタリア」をお送りしました。
三ツ橋敬子
東京芸術大学大学院を修了後、ウィーン国立音楽大学、キジアーナ音楽院に留学。2008年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールにて日本人、そして女性として初の最年少で優勝。2010年アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール準優勝、聴衆賞を受賞。現在、イタリア在住。
東京芸術大学大学院を修了後、ウィーン国立音楽大学、キジアーナ音楽院に留学。2008年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールにて日本人、そして女性として初の最年少で優勝。2010年アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール準優勝、聴衆賞を受賞。現在、イタリア在住。
松井咲子(AKB48)×奥田佳道(音楽評論家)
松井 私の中で女性指揮者というと、合唱のコンサートとかコンクールで
指揮をする先生は女性のイメージがすごくあったのですが…
奥田 指揮をする先生ですね。でもオーケストラで80人100人を前に
指揮をするというのはなかなかイメージがないですよね。だから
女性のオーケストラ指揮者というのは貴重ですね。
松井 注目の女性指揮者、三ツ橋敬子さんの魅力というのは
どういうところでしょうか?
奥田 小柄で華奢なのに、指揮台に立った時の表現力と、
「こういう音楽を奏でたい」という意思がすごく伝わってくる
指揮ですよね。そして目力はすごいものがありますよね。
松井 小柄とは思えないほどのオーラもありますし、パワフルさもあって
すごく素敵だなと思いました。
指揮者 三ツ橋敬子 インタビュー
Q.ベネチアに住もうと思われた理由は?
一番はじめにイタリアに行ったときはミラノに1年間住んでいました。その時に初めてベネチアへ行って、ゆっくりとした昔のままの時間の流れ方や、文化の根源である伝統的なものがそのまま残っているような雰囲気にすごく色々なインスピレーションを得ることが出来て、それがクラシック音楽のアナログなものとすごくマッチするような感覚があったので、魅力的な街だから是非住んでみたいなと思ったのがきっかけです。
Q.「指揮者」はまだまだ女性が少ない仕事ですが・・・
まだ私自身はこの仕事を始めさせてもらったばかりなので、どうやってこの道を一生歩んで行って、人生を終えるときに「指揮者」というものになれるのかというのを常に考えて、課題にしています。
Q.今回演奏するメンデルスゾーン作曲交響曲第4番「イタリア」の聴きどころは?
メンデルスゾーンがイタリアに憧れを持ち、実際にローマでインスピレーションを受けてこの曲を書いたのですが、私もイタリアに住む外国人として、外から見た「イタリア」の印象をどのように音に乗せて表現するのか、そして彼の描く「イタリア」というのが一番曲の素晴らしいところだと思います。
学生時代、三ツ橋さんと共に東京芸術大学で音楽を学んでいた読響メンバーからメッセージが!
打楽器奏者 野本洋介
(学生時代は)頑張りすぎて空回りしている印象がありました。でもすごく負けん気の強い方でした。それぞれ色々なオーラを持った指揮者の方が多いと思うので、自分なりのオーラを出せる指揮者になっていただけたらなと思います。
(学生時代は)頑張りすぎて空回りしている印象がありました。でもすごく負けん気の強い方でした。それぞれ色々なオーラを持った指揮者の方が多いと思うので、自分なりのオーラを出せる指揮者になっていただけたらなと思います。
ホルン奏者 伴野涼介
三ツ橋さんの指揮で演奏した時の印象は、ものすごく頑張って指揮を振っている感じでした。声もすごく通るので、指揮をする時のアピールが伝わってきました。指揮者という仕事柄、とても生活が乱れてくると思います。食事もバランスよく取って無理をなさらず頑張ってください。
三ツ橋さんの指揮で演奏した時の印象は、ものすごく頑張って指揮を振っている感じでした。声もすごく通るので、指揮をする時のアピールが伝わってきました。指揮者という仕事柄、とても生活が乱れてくると思います。食事もバランスよく取って無理をなさらず頑張ってください。
悩みながらも切磋琢磨していた学生時代を共に過ごしたお二人からの温かいメッセージに
三ツ橋さんは、「胸が熱くなりました」と感激されていました。
≪読響初!女性コンサートマスター就任決定 日下紗矢子≫
今年4月から読響初の女性コンサートマスターに就任する日下紗矢子さんと、国内外で活躍中のコントラバス奏者・石川滋さんの演奏で、ボッテシーニ作曲「グラン・デュオ・コンチェルタンテ」をお送りしました。
日下紗矢子(ヴァイオリン)
パガニーニ国際コンクール第2位、日本音楽コンクール第1位。2008年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスターを務める。
今年4月から読響のコンサートマスターに就任する。
パガニーニ国際コンクール第2位、日本音楽コンクール第1位。2008年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスターを務める。
今年4月から読響のコンサートマスターに就任する。
石川 滋(コントラバス)
ジュリアード音楽院にてコントラバスを学ぶ。
2006年からスイスのベルン交響楽団ソロ首席コントラバス奏者に就任。
ジュリアード音楽院にてコントラバスを学ぶ。
2006年からスイスのベルン交響楽団ソロ首席コントラバス奏者に就任。
松井咲子(AKB48)×奥田佳道(音楽評論家)
松井 日下さんのように女性コンサートマスターというのは珍しいのですか?
奥田 世界的に見ると女性のコンサートマスターというのは指揮者とは違って大活躍していますね。
松井 指揮の方もそうですけど、コンサートマスターも引っ張っていく力があるといところがかっこいいなと思います。
奥田 コンサートマスターというのはただヴァイオリンを弾く事が素晴らしければ良いというものではなくて、リーダーとしての
キャラクターが大事なんですよね。指揮者とオーケストラで仮に意見が合わない時に解決策のアイディアを出すのは
コンサートマスターですし、人間力が問われますね。
奥田 世界的に見ると女性のコンサートマスターというのは指揮者とは違って大活躍していますね。
松井 指揮の方もそうですけど、コンサートマスターも引っ張っていく力があるといところがかっこいいなと思います。
奥田 コンサートマスターというのはただヴァイオリンを弾く事が素晴らしければ良いというものではなくて、リーダーとしての
キャラクターが大事なんですよね。指揮者とオーケストラで仮に意見が合わない時に解決策のアイディアを出すのは
コンサートマスターですし、人間力が問われますね。
松井 新コンサートマスターの日下さんに期待することはどんなことでしょうか?
奥田 今彼女はドイツのベルリンのオーケストラで既にコンサートマスター
として活躍しています。ですからヨーロッパのオーケストラや
クラシックの世界の息吹をどんどん読響に伝えて欲しいなと
思いますし、世界を知っている日下さんが読響に来るということは
読響にとって、とても頼もしい素敵なことです。
松井 その日下さんと今回共演されるコントラバス奏者の石川滋さんも
とても素晴らしい演奏家ということですが・・・
奥田 石川さんはアメリカのオーケストラで活動した後、今はスイスの
ベルン交響楽団で首席奏者をしています。読響のコンサートマスター
になる日下さんとヨーロッパで活躍するコントラバスのソリストが
共演するというのは、これは読響にとっても素晴らしい演奏に
なると思います。
ヴァイオリン 日下紗矢子×コントラバス 石川滋 インタビュー
Q.読響の印象は?
石川 読響の場合、音楽を作っている大きい部分と細かい部分との
バランスが、自分にとってすごく気持ちのいいバランスだな、
と思いました。オーケストラにはひとつひとつキャラクターが
ありますが読響に対して何となく大らかさというものを感じます。
そこが僕はすごく好きですね。
日下 合わせるということはもちろん素晴らしいですが、それ以外に
本当に皆さん楽しんで弾いていらっしゃいますね。雰囲気も
素晴らしいですし、皆が一緒に音楽を作ろうという気持ちが
伝わってきます。
石川 読響の場合、音楽を作っている大きい部分と細かい部分との
バランスが、自分にとってすごく気持ちのいいバランスだな、
と思いました。オーケストラにはひとつひとつキャラクターが
ありますが読響に対して何となく大らかさというものを感じます。
そこが僕はすごく好きですね。
日下 合わせるということはもちろん素晴らしいですが、それ以外に
本当に皆さん楽しんで弾いていらっしゃいますね。雰囲気も
素晴らしいですし、皆が一緒に音楽を作ろうという気持ちが
伝わってきます。
Q.お互いの楽器をどう思いますか?
日下 大変そうだなとすごく思います。コントラバスはもともとソロ向けの楽器ではないと思うんですけど、音の鳴りもまったく
ヴァイオリンやチェロと違いますよね。でもそれでも尚かつ歌があったり技巧的な部分があったり、そういう風に魅せられる
この曲自体もすごく面白い曲であると思いますし、また本当に素晴らしい演奏をしていらっしゃるので、一緒に演奏出来る
ことがすごく楽しみです。
石川 母がヴァイオリンをやっていて、小さい頃から家の中でヴァイオリンの音があったという環境で育っているので、
「やかましい楽器だな」と思っていました。だけどこうしてこの道に入って生活していると、ヴァイオリンというのは
弦楽器の中の王様ですよね。その表現力という意味でもやはり王様ですね。
Q.「グラン・デュオ・コンチェルタンテ」の魅力は?
石川 作曲家のボッテシーニはイタリア人ですが、オペラと切っても
切れない人で、この曲もソプラノ歌手とバス歌手がデュエットしたり
一人でアリアを歌ったり技巧を見せたりと、そういうコンセプトなんです。
それがすごくオペラ的ですよね。
日下 私が想像しているのは、恋物語?ソプラノ歌手とバリトン歌手が
ケンカしたり仲直りしたりと、ちょっと子供っぽいかもしれませんが、
オペラの物語のようですよね。それが本当にこの曲と一致していて、
私はすごくイメージしやすくて楽しんで弾いています。
Q.この曲の特徴とは?
石川 「フラジオレット」という弦を軽く押さえて出す裏声みたいな音なんですが、
コントラバスは弦が長いですから、この音がたくさん出るんですね。
難しいのですが、それを駆使しているところが一番の特徴です。
読響コンサートへの誘い!!〜 from柴 欽也(クラリネット)
クラリネット
柴欽也
3月16日(土) 14:00開演
東京芸術劇場
3月18日(月)・19日(火) 19:00開演
サントリーホール
マーラー
交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」
指揮:シルヴァン・カンブルラン
この曲はマーラーの作品の中でも大編成で、クラリネットも5人で演奏することになります。読響の持ち味である、繊細で透明感のあるピアニッシモから、力強い情熱的なフォルテッシモまで十分皆さんに堪能していただけるのではないかと思います。
コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。