≪北欧の巨匠レイフ・セゲルスタム登場!≫
北欧の巨匠レイフ・セゲルスタムさんの指揮で、マーラー作曲交響曲第5番をお送りしました。
レイフ・セゲルスタム
フィンランドを代表する指揮者。重厚でスケールの大きな音楽が魅力。作曲家としても活躍し200曲以上の交響曲を発表している。
フィンランドを代表する指揮者。重厚でスケールの大きな音楽が魅力。作曲家としても活躍し200曲以上の交響曲を発表している。
今回は、大編成のオーケストラをステージの一番後ろで支える
読響首席ティンパニ奏者・岡田全弘さんをお迎えし、ティンパニ奏者の活躍に迫りました!
岡田全弘さん(読響首席ティンパニ奏者)
1993年読響入団
2007年から首席ティンパニ奏者を務める
1993年読響入団
2007年から首席ティンパニ奏者を務める
〜演奏中のチューニング〜
ティンパニは打面に牛の皮を使用しているため、
天候や湿度によって音程が変わりやすい。
そのため演奏中にチューニングが必要になる。
天候や湿度によって音程が変わりやすい。
そのため演奏中にチューニングが必要になる。
★Point★
演奏中は大きな音が出せないため、
① 指で小さく音を出して確かめる
② 音を出さずに打面の振動で音を確かめる
(他の楽器の音と音程が合うと共鳴し
打面が振動する)
演奏中は大きな音が出せないため、
① 指で小さく音を出して確かめる
② 音を出さずに打面の振動で音を確かめる
(他の楽器の音と音程が合うと共鳴し
打面が振動する)
〜バチ(マレット)の使い分け〜
基本的に奏者が表現したい音に合わせて自らバチを選んで演奏する。
曲によっては演奏中に頻繁にバチを持ち替えることも。
曲によっては演奏中に頻繁にバチを持ち替えることも。
★Point★
① 木製…乾いた音がする
② 木にフェルトを巻いたもの…
木製に比べてまろやかな音になる
③ フェルト製…やわらかい音がする
① 木製…乾いた音がする
② 木にフェルトを巻いたもの…
木製に比べてまろやかな音になる
③ フェルト製…やわらかい音がする
〜華麗なバチさばき〜
華麗なバチさばきもティンパニ奏者の魅力の一つ。
ティンパニの配置は、奏者から見て右側が高音、左側が低音となっており、それに応じて叩く手順が決まってくる。
放送では岡田さんの指導を受けた松井咲子さんが、「ツァラトゥストラはかく語りき」(R.シュトラウス)冒頭の有名なティンパニソロに挑戦!ティンパニスト気分を味わいました。
〜松井咲子(AKB48)×岡田全弘(首席ティンパニ)〜
松井 指揮者の方と距離がありますが、不安に思うことはありますか?
岡田 この距離感に悩まされました。指揮台の周りで演奏している
人たちの中に遠くから投げ入れているような感覚なんです。
でも何年もやってくると、投げ入れるのではなく近くまで行って
演奏している感覚になってきます。
時間がかかりました。不安でした。
松井 ティンパニ奏者の方が心がけていることは?
岡田 普通は楽譜に書いていることを演奏しますが、例えばフォルテと書いてあっても、本番で急に指揮者が小さい音を
求めていたりもっと大きい音を求めていたりすることがあります。リハーサルではやっていないことを急に指揮者が
要求してきたときに、常に弾いている楽器の人は対応しきれない部分があると思うんですね。ティンパニは休みが
あるので、「ちょっと様子が変わったな」と感じたらその指揮のように叩くと、その一打でオーケストラの音がまとまります。
読響コンサートへの誘い!!〜 from 山本英司(トランペット)
トランペット
山本英司
7月12日(金)19:00開演
7月13日(土)14:00開演
東京芸術劇場
バーンスタイン/「キャンディード」序曲
アイヴス/ニュー・イングランドの3つの場所
ガーシュイン/パリのアメリカ人
バーンスタイン/シンフォニック・ダンス
(「ウエスト・サイド・ストーリー」から)
指揮:ヒュー・ウルフ
「パリのアメリカ人」では、トランペットのソロで「with soft crown」という表記がある箇所があり、そこで読響では代々この帽子を使って演奏します。どのように使ってどのような音がするのか、本番ぜひ注目して聴いてください。
コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。