8月14日(水)深夜2:29〜3:29
BS日テレでは8月24日(土)朝7:00〜8:00に放送

指 揮 梅田俊明
トランペット
 田島 勤(読響首席トランペット奏者)
 長谷川 潤(読響首席トランペット奏者)
ゲストプレーヤー
 北村源三 田宮堅二 津堅直弘 戸部 豊
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 松井咲子(AKB48)

ガブリエリ作曲:
第7旋法による8声のカンツォーナ、第2
ヴィヴァルディ作曲:
2つのトランペットのための協奏曲 ハ長調
ヴェルディ作曲:
歌劇<アイーダ>から「凱旋行進曲とバレエ音楽」
アンダーソン作曲:
トランペット吹きの休日

※2013年6月4日 東京オペラシティコンサートホール



≪オーケストラの花形!トランペット特集≫
読響トランペットセクションのメンバーによる、トランペットの名曲の数々をお送りしました。

読響トランペットセクションご紹介
首席
田島 勤さん

首席
長谷川 潤さん

どのパートも演奏する
マルチ・プレイヤー
田中敏雄さん
2番トランペットの
スペシャリスト
山本英司さん


トランペット講座

読響トランペットセクションの皆さんに、
トランペットについて色々教えていただきました!

ピストントランペット

トランペットの定番。
B♭管とC管の2種類があり、B♭管の方が少し長い。
B♭管は吹奏楽でよく使用され、C管はオーケストラでよく使用される。
「ピストンバルブ」と呼ばれるバルブのシステムは、19世紀にフランスで発明された。

ロータリートランペット

ピストントランペットと同じB♭管とC管の2種類だが、
形が違う。
バルブの構造はホルンと同じロータリーバルブと呼ばれるシステム。
ドイツ語圏のオーケストラでよく使用されている。
読響ではドイツ語圏の作曲家の作品を演奏するときに使用する。

バストランペット

マウスピースがトランペットのものよりも大きいため、
トロンボーン奏者が演奏する。
通常のトランペットよりも管が長く、音域も低い。

ポストホルン

ヨーロッパで郵便馬車の発着を告げる合図に使用されていた。
ホルン=「動物の角」の意。起源は動物の角を吹いていたため。
バルブのシステムがないため、唇の振動だけで音程を変える。

コルネット

ポストホルンにバルブを取り付けて作られたもの。
コルネット=「小さなホルン」の意。
ホルン属なので、ホルンのような柔らかい音がする。

フリューゲルホルン

金管アンサンブルやジャズなどで使用される。
コルネットに比べてさらに柔らかく、甘美な音色がする。

ピッコロトランペット

Piccolo(ピッコロ)=「小さい」の意。
管の長さは通常のトランペットの半分ほどとなっており、
音域も1オクターブ高い。

田島さん&長谷川さんは
このピッコロトランペットで
ソリストとして読響と共演!
♪ヴィヴァルディ作曲
  2つのトランペットのための協奏曲

アイーダトランペット

ヴェルディの歌劇<アイーダ>の「凱旋行進曲」を演奏するために
作られたトランペット。

中にはこんな物も・・・!!

自家製トランペット!?

長谷川さんお手製の楽器。
ホース(長さ2m20cm)に漏斗を取り付けて完成。
長谷川さん曰く、「管になっていればなんでも吹ける」とのこと。

読響トランペットメンバーインタビュー
松井  皆さんトランペットを始めたきっかけはなんですか?
田島  中学の入学式の後に部活の部室を見学に行く時間が
     あったんですけど、いい音が聴こえてきたので、どんなところかなと
     部室を覗いたのがきっかけです。それで先生に会ったら
     「君はトランペット」と言われました。

長谷川 僕も中学の入学式で吹奏楽部の演奏を聴いてしびれてしまって
     ブラスバンドが退場する時に一緒について行っちゃったんです。
     それで音楽室まで行って入部してしまいました。

田中 僕は小学4年生の時に始めました。兄がトランペットをやっていて、兄に憧れて自分もやってみたいなと思って始めました。
山本 僕も小学校4年生からです。2つ上の兄が金管バンドでトロンボーンを吹いていて、それで僕も金管バンドに入って、
    先生に「歯を見せてごらんなさい」と言われ、歯を見せたら「君はトランペットだね」と言われ始めました。


≪トランペット界の「レジェンド」と夢の共演≫
今回のコンサートでは特別に、ゲスト・プレイヤーとして
読響トランペットメンバーを育てた先生方=トランペット界の「レジェンド」をお迎えしました!
そこで、皆さんが一体どんな生徒だったのか、先生方に特別インタビュー!!


Q.田島さんはどんな生徒でしたか?
おとなしいですが協調性があり、大変真面目な学生でした。
1番奏者になってから自分をアピールするようになったのではないかと思います。
今の活躍を大変頼もしく思っています。

戸部 豊
1961年から新日フィル・日フィルなど国内の主要オーケストラで首席を歴任。
1973年に日本初のトランペット・リサイタルを行う。トランペット界の可能性を開拓した先駆者。


Q.長谷川さんはどんな生徒でしたか?
性格は非常に天真爛漫で今とほとんど変わっていないです。トランペットの演奏も天真爛漫でパワフルで、なんでも吹けてしまいます。 あのような生徒を持てたということを幸せに思います。

田宮堅二
1972年ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団に入団。
日本人の金管奏者として海外で活躍し、トランペット界では憧れのソロ・プレイヤー。


Q.田中さんはどんな生徒でしたか?
高校3年生の頃から教えていたのですが、学生服を着てピシッとして丸い顔をした非常に優秀な生徒でした。すごくいい音をしていましたね。 あれこれ言わなくても自然に吸収してくれる生徒でした。

津堅直弘
近年までNHK交響楽団を担う首席奏者として活躍。
作曲やアンサンブル結成など多くの活動を手掛ける、日本のオーケストラ界を代表するスター・プレイヤー。


Q.山本さんはどんな生徒でしたか?
高校生の時はおとなしくて真面目で、ちょっとおとなしすぎてトランペットに向いていないんじゃないかと思っていました。
でもある日「先生!ひらめきました!」と掴んだ奏法があって、それから急に上手くなりました。もともと頭がいいのかな。無駄な吹き方していないですから。すごく楽にいい音が鳴っていますよね。素晴らしいと思います。

北村源三
1960年以降25年間NHK交響楽団の首席を務める。
多くの優秀な奏者を輩出したトランペット界の父(ドン)。


この演奏会のクライマックスで、ヴェルディ作曲
歌劇<アイーダ>から「凱旋行進曲とバレエ音楽」を先生方と共演!
会場からは鳴り止まない拍手とブラボーの歓声が鳴り響きました。

アンコールは、アンダーソン作曲「トランペット吹きの休日」。
横一列にずらっと並び、トランペット8名で奏でた演奏はまさに大迫力でした!

読響コンサートへの誘い!!〜 from 辻 功(首席オーボエ)

首席オーボエ
辻 功

9月13日(金)19:00開演
サントリーホール
9月14日(土)14:00開演
横浜みなとみらいホール


モーツァルト/交響曲第29番
モーツァルト/協奏交響曲
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」


指揮:シルヴァン・カンブルラン
ヴァイオリン:萩原尚子
ヴィオラ:清水直子

前半のモーツァルトの作品で特に聴いていただきたいのが、弦楽器がメロディを演奏するのですが、その裏でオーボエが一つの音をずっと伸ばしています。その中で色々な表情をつけたりして立体的な演奏になるところを聴いていただければと思います。

コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。

梅田俊明(指揮者) Toshiaki Umeda(conductor) 
84年桐朋学園大学音楽学部を卒業。86年同研究科を修了。指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、コントラバスを小野崎充、ピアノと室内楽を三善晃、井上直幸の各氏に師事。83、84年には来日中のジャン・フルネ氏にも学んだ。86年よりウィーン国立音楽大学指揮科に留学、オトマール・スイトナー氏に師事し研鑚を積んだ。帰国後、大阪(現・日本)センチュリー(89〜92年)、仙台フィルハーモニー(90年〜2000年)、神奈川フィルハーモニー(92〜96年)の指揮者を歴任。NHK響、読売日響、東京都響、新日本フィル、日本フィルを始め、国内主要オーケストラとの共演を重ねている。2000年4月より仙台フィルハーモニーの常任指揮者に就任。オーケストラの発展に情熱を注ぎ込み06年3月までその任を務めた。01年第1回、04年第2回仙台国際コンクールでは全ての協奏曲を指揮し、出場者、聴衆、国内外の審査員から絶賛を博した。06年には大ブームとなったドラマ「のだめカンタービレ」に、指揮指導及び演奏で参加し、注目を集めた。96年1月には南西ドイツ・フィルハーモニーとスロヴァキア・フィルハーモニーの定期演奏会に出演、いずれも好評を博した。的確な棒さばきと音楽に対する誠実な姿勢でオーケストラからの信頼も厚い。桐朋学園大学、東京藝術大学非常勤講師。
田島 勤(読響首席トランペット) Tsutomu Tajima(Trumpet) 
静岡県出身。1981年武蔵野音楽大学卒業。戸部豊氏に師事。同大学卒業演奏会、NHK−FM新人演奏会に出演。草津夏期国際音楽アカデミーにおいて、ピエール・ティボー氏にレッスンを受ける。東京文化会館推薦音楽会に出演。82年東京フィルハーモニー交響楽団に入団。85年長野県民芸術祭において尾高忠明指揮、東京フィルとハイドンのトランペット協奏曲を演奏。87年文化庁派遣芸術家在外研修員としてドイツ・ハンブルク音楽大学に留学。ペーター・カーレンゼー氏に師事。88年帰国、東京フィルに復帰。90年読売日本交響楽団に首席奏者として入団。日本テレビ「読響オーケストラハウス」において天沼裕子指揮、読売日響とハイドンのトランペット協奏曲を演奏。以来24年間首席奏者を務めている。また、武蔵野音楽大学非常勤講師・桐朋オーケストラアカデミー非常勤講師として後進の指導にも力を注いでいる。
長谷川 潤(読響首席トランペット) Jun Hasegawa(Trumpet) 
13歳よりトランペットを始め、16歳より元ベルリンドイツ・オペラトランペット奏者の田宮堅二氏に師事。桐朋学園大学を経て、ドイツ学術交流協会の給費留学生として、ヴュルツブルグ音楽大学大学院に進み、H.エルプ氏に師事。1994年、日本人トランペット奏者として初めてドイツ国家ソリスト資格を得る。95年に帰国し、読売日本交響楽団首席トランペット奏者に就任する。現在、桐朋学園、洗足学園、沖縄県立芸術大学においても、後進の指導にあたっている。
田中敏雄(読響トランペット) Toshio Tanaka(Trmpet)
1994年東京音楽大学卒業。トランペットを津堅直弘氏に師事。在学中にサンドポイント音楽祭(米国)に参加し、室内楽をH.フィリップス氏に、トランペットをW.マルサリス氏に師事する。関西フィルハーモニー管弦楽団を経て、現在、読売日本交響楽団トランペット奏者を務める。トランペットアンサンブル『MOST』メンバー。上野学園非常勤講師。
山本英司(読響トランペット) Eiji Yamamoto(Trumpet)
1999年東京芸術大学卒業。2000年第69回日本音楽コンクール入選。これまでに北村源三氏に師事。現在、読売日本交響楽団団員、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本トランペット教会常任理事。