≪オーケストラの花形!トランペット特集≫
読響トランペットセクションのメンバーによる、トランペットの名曲の数々をお送りしました。
読響トランペットセクションご紹介
首席
田島 勤さん
田島 勤さん
首席
長谷川 潤さん
長谷川 潤さん
どのパートも演奏する
マルチ・プレイヤー
田中敏雄さん
マルチ・プレイヤー
田中敏雄さん
2番トランペットの
スペシャリスト
山本英司さん
スペシャリスト
山本英司さん
トランペット講座
読響トランペットセクションの皆さんに、
トランペットについて色々教えていただきました!
ピストントランペット
トランペットの定番。
B♭管とC管の2種類があり、B♭管の方が少し長い。
B♭管は吹奏楽でよく使用され、C管はオーケストラでよく使用される。
「ピストンバルブ」と呼ばれるバルブのシステムは、19世紀にフランスで発明された。
ロータリートランペット
ピストントランペットと同じB♭管とC管の2種類だが、
形が違う。
バルブの構造はホルンと同じロータリーバルブと呼ばれるシステム。
ドイツ語圏のオーケストラでよく使用されている。
読響ではドイツ語圏の作曲家の作品を演奏するときに使用する。
バストランペット
マウスピースがトランペットのものよりも大きいため、
トロンボーン奏者が演奏する。
通常のトランペットよりも管が長く、音域も低い。
ポストホルン
ヨーロッパで郵便馬車の発着を告げる合図に使用されていた。
ホルン=「動物の角」の意。起源は動物の角を吹いていたため。
バルブのシステムがないため、唇の振動だけで音程を変える。
コルネット
ポストホルンにバルブを取り付けて作られたもの。
コルネット=「小さなホルン」の意。
ホルン属なので、ホルンのような柔らかい音がする。
フリューゲルホルン
金管アンサンブルやジャズなどで使用される。
コルネットに比べてさらに柔らかく、甘美な音色がする。
ピッコロトランペット
Piccolo(ピッコロ)=「小さい」の意。
管の長さは通常のトランペットの半分ほどとなっており、
音域も1オクターブ高い。
田島さん&長谷川さんは
このピッコロトランペットで
ソリストとして読響と共演!
♪ヴィヴァルディ作曲
2つのトランペットのための協奏曲
このピッコロトランペットで
ソリストとして読響と共演!
♪ヴィヴァルディ作曲
2つのトランペットのための協奏曲
アイーダトランペット
ヴェルディの歌劇<アイーダ>の「凱旋行進曲」を演奏するために
作られたトランペット。
中にはこんな物も・・・!!
自家製トランペット!?
長谷川さんお手製の楽器。
ホース(長さ2m20cm)に漏斗を取り付けて完成。
長谷川さん曰く、「管になっていればなんでも吹ける」とのこと。
読響トランペットメンバーインタビュー
松井 皆さんトランペットを始めたきっかけはなんですか?
田島 中学の入学式の後に部活の部室を見学に行く時間が
あったんですけど、いい音が聴こえてきたので、どんなところかなと
部室を覗いたのがきっかけです。それで先生に会ったら
「君はトランペット」と言われました。
長谷川 僕も中学の入学式で吹奏楽部の演奏を聴いてしびれてしまって
ブラスバンドが退場する時に一緒について行っちゃったんです。
それで音楽室まで行って入部してしまいました。
田中 僕は小学4年生の時に始めました。兄がトランペットをやっていて、兄に憧れて自分もやってみたいなと思って始めました。
山本 僕も小学校4年生からです。2つ上の兄が金管バンドでトロンボーンを吹いていて、それで僕も金管バンドに入って、
先生に「歯を見せてごらんなさい」と言われ、歯を見せたら「君はトランペットだね」と言われ始めました。
≪トランペット界の「レジェンド」と夢の共演≫
今回のコンサートでは特別に、ゲスト・プレイヤーとして
読響トランペットメンバーを育てた先生方=トランペット界の「レジェンド」をお迎えしました!
そこで、皆さんが一体どんな生徒だったのか、先生方に特別インタビュー!!
Q.田島さんはどんな生徒でしたか?
おとなしいですが協調性があり、大変真面目な学生でした。
1番奏者になってから自分をアピールするようになったのではないかと思います。
今の活躍を大変頼もしく思っています。
戸部 豊
1961年から新日フィル・日フィルなど国内の主要オーケストラで首席を歴任。
1973年に日本初のトランペット・リサイタルを行う。トランペット界の可能性を開拓した先駆者。
1961年から新日フィル・日フィルなど国内の主要オーケストラで首席を歴任。
1973年に日本初のトランペット・リサイタルを行う。トランペット界の可能性を開拓した先駆者。
Q.長谷川さんはどんな生徒でしたか?
性格は非常に天真爛漫で今とほとんど変わっていないです。トランペットの演奏も天真爛漫でパワフルで、なんでも吹けてしまいます。 あのような生徒を持てたということを幸せに思います。
田宮堅二
1972年ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団に入団。
日本人の金管奏者として海外で活躍し、トランペット界では憧れのソロ・プレイヤー。
1972年ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団に入団。
日本人の金管奏者として海外で活躍し、トランペット界では憧れのソロ・プレイヤー。
Q.田中さんはどんな生徒でしたか?
高校3年生の頃から教えていたのですが、学生服を着てピシッとして丸い顔をした非常に優秀な生徒でした。すごくいい音をしていましたね。 あれこれ言わなくても自然に吸収してくれる生徒でした。
津堅直弘
近年までNHK交響楽団を担う首席奏者として活躍。
作曲やアンサンブル結成など多くの活動を手掛ける、日本のオーケストラ界を代表するスター・プレイヤー。
近年までNHK交響楽団を担う首席奏者として活躍。
作曲やアンサンブル結成など多くの活動を手掛ける、日本のオーケストラ界を代表するスター・プレイヤー。
Q.山本さんはどんな生徒でしたか?
高校生の時はおとなしくて真面目で、ちょっとおとなしすぎてトランペットに向いていないんじゃないかと思っていました。
でもある日「先生!ひらめきました!」と掴んだ奏法があって、それから急に上手くなりました。もともと頭がいいのかな。無駄な吹き方していないですから。すごく楽にいい音が鳴っていますよね。素晴らしいと思います。
北村源三
1960年以降25年間NHK交響楽団の首席を務める。
多くの優秀な奏者を輩出したトランペット界の父(ドン)。
1960年以降25年間NHK交響楽団の首席を務める。
多くの優秀な奏者を輩出したトランペット界の父(ドン)。
この演奏会のクライマックスで、ヴェルディ作曲
歌劇<アイーダ>から「凱旋行進曲とバレエ音楽」を先生方と共演!
会場からは鳴り止まない拍手とブラボーの歓声が鳴り響きました。
アンコールは、アンダーソン作曲「トランペット吹きの休日」。
横一列にずらっと並び、トランペット8名で奏でた演奏はまさに大迫力でした!
読響コンサートへの誘い!!〜 from 辻 功(首席オーボエ)
首席オーボエ
辻 功
9月13日(金)19:00開演
サントリーホール
9月14日(土)14:00開演
横浜みなとみらいホール
モーツァルト/交響曲第29番
モーツァルト/協奏交響曲
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
指揮:シルヴァン・カンブルラン
ヴァイオリン:萩原尚子
ヴィオラ:清水直子
前半のモーツァルトの作品で特に聴いていただきたいのが、弦楽器がメロディを演奏するのですが、その裏でオーボエが一つの音をずっと伸ばしています。その中で色々な表情をつけたりして立体的な演奏になるところを聴いていただければと思います。
コンサートの詳細は読売日響ホームページ http://yomikyo.or.jp/をご覧下さい。