≪2人のなでしこが奏でる華麗なモーツァルト≫
ドイツのオーケストラで首席として活躍する女性弦楽器奏者のお2人による、
モーツァルトの「協奏交響曲」をお送りしました。
荻原尚子(ヴァイオリン)
2007年よりケルンWDR交響楽団(ドイツ)のコンサートマスターを務める。
2007年よりケルンWDR交響楽団(ドイツ)のコンサートマスターを務める。
清水直子(ヴィオラ)
2001年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)の首席ヴィオラ奏者を務める。
2001年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)の首席ヴィオラ奏者を務める。
〜荻原尚子(ヴァイオリン)×清水直子(ヴィオラ)〜
Q.お2人は初共演だそうですが、いかがですか?荻原 楽しませて頂いています。同じ「なおこ」でちょっとした
共通点があるんですが(笑)。新しい人と会う時って、
お話するときも探りながら会話をしていくと思うんですけど、
一緒に演奏をする時も同じ感じで、「この方はどう思って
いるかな」とか「こういう風に弾くんだ」とか刺激を受けながら
演奏させて頂いています。
清水 このコンチェルタンテに限らず室内楽を演奏するときもそうですが、相手が変わることの刺激というのは得るものが
たくさんあるし、それが楽しい事の一つでもありますね。
Q.「協奏交響曲」は独奏ヴァイオリンと独奏ヴィオラが
掛け合いを演じたり一緒にハーモニーを奏でたりと、まるで
「ガールズトーク」をしているようですが・・・
荻原 ガールズトークではないかもしれないですけど、できれば
自分を無の状態にして会話できたら一番自然にいくかな、
と思うんですけど難しいですね。
Q.今回共演する読響について
清水 改めて、いいなと思いました。
荻原 みなさん反応が早いですよね。ちゃんと聞いていてくださって
いますね。
清水 読響のヴィオラパートの皆さんは、友達として交流させて頂いている方も多いので、こうやって一緒に弾かせて頂ける
というのは本当にありがたいというか出会いというのはすごく嬉しい事だなと。もちろん荻原さんにお目にかかったときも
しみじみそう思いましたし、その前にあった出会いにも感謝という感じで、それを今日のリハーサルで感じました。
Q.ドイツのオーケストラで活躍されているお2人ですが、日本での「凱旋コンサート」はどのようなお気持ちですか?
清水 受け入れてくれる方の対応によります。特に「凱旋」とか
考えたことはないですが、今日のように受け止めて
いただけると本当に嬉しいし、それが曲にも曲の演奏にも
反映されてくるんじゃないかなと思います。
Q.今回の「協奏交響曲」の聴きどころは?
清水 本当にエレガントな感じがしました。それはさきほど
荻原さんがオーケストラの反応が早いっておっしゃって
いたのにも含まれていたと思うんですけど。
荻原 「エレガント」兼「モーツァルト」ですから、生き生きとして
オペラチックな茶目っ気のある感じになっていくかな?