2014年9月24日(水)深夜2:29〜3:29
BS日テレでは10月4日(土)朝7:00〜8:00に放送

指 揮 石川星太郎
ソプラノ 森麻季
バリトン 堀内康雄
合 唱 新国立劇場合唱団
合唱指揮 三澤洋史
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 松井咲子(AKB48)

フォーレ作曲:
レクイエム 作品48

大木惇夫作詩 佐藤眞作曲:
合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」から 第7楽章:大地讃頌

※2014年7月24日新宿文化センター



<宗教音楽の傑作!フォーレ「レクイエム」>
ソプラノ・森麻季さん、バリトン・堀内康雄さん、合唱は新国立劇場合唱団の皆さんという超豪華版で
フォーレ作曲「レクイエム」をお届けしました。
そして、ゲストには新国立劇場合唱団の皆さんをお迎えし、いろいろとお話を伺いました。
新国立劇場合唱団
1997年に、わが国随一のオペラ劇場をもつ、新国立劇場専属の合唱団として創設されたプロの合唱団。読響とは2007年から年末の第9公演で共演。


〜新国立劇場合唱団×三澤洋史(合唱指揮)×松井咲子(AKB48)〜
Q.新国立劇場合唱団の魅力とは?

三澤 一人一人が独立してソリストとしての実力を持っているので、公演の中で合唱はもちろん、時にはソロを担当することもあります。それと同時にオペラで培われた演技力も大きな魅力だと思います。
松井 改めて皆さんを見てみると貫録がありますね。でも、皆さん笑顔で迎えてくださったので安心しました。
三澤 実は楽しい人たちばかりですよ。

そして、新国立劇場合唱団の団員さんたちにもお話を伺いました。
Q.新国立劇場合唱団に入団した理由は?
テノール 二階谷洋介さん
日本で唯一のオペラ劇場専属の合唱団ということで、国内で1番頂点に近いこの合唱団に挑戦してみたいと思い入団しました。

ソプラノ 金子寿栄さん
オペラが1年中歌えることが魅力的で、音楽の中で過ごすことができるのは幸せなことだと思い入ろうと思いました。

Q.オーケストラと同じ舞台で歌うのはいかがですか?
テノール 大木太郎さん
読響さんと一緒ですと、ホールが変わりますよね。そうすると、いつもと違う空間で音楽が作れることが楽しみです。

Q.新国立劇場合唱団の魅力は?
アルト 長澤美希さん
一人一人のレベルが高く、その中で一緒に歌うことで日々自分を向上していけるところです。設備がいいところも魅力の1つですね。

アルト 松浦麗さん
駅から直結なところです…(笑)あとは、みんな仲良くて毎年面白い人たちがたくさん入ってきます。

Q.フォーレ「レクイエム」の魅力は?
三澤 この曲はとにかく美しいですね。通常オペラで表現している合唱団のダイナミックは「もうちょっと厚め」や「表情豊かに」などが多いのですが、そういうものをちょっと抑えて少し薄めの響きを作って、静かな祈りの境地を表現する。それは難しいことなのですが、これを作っていく楽しみこそが我々にとって1番の魅力かなと思います。

そして、インタビューの最後には合唱団からのサプライズ!!

三澤 松井さん、せっかくなので、この機会に我々の歌声を浴びてみませんか?
三澤先生からの一言で合唱団の皆さんが松井さんを取り囲み、マクグラナハン作曲「いざたて戦人(いくさびと)よ」が披露されました。

素晴らしい合唱を浴びた松井さんは…
松井 ありがとうございます!贅沢!この先の人生にもうないくらいの贅沢な時間を過ごしました!

この日の演奏会のメインプログラムは、フォーレ作曲「レクイエム」。
新国立劇場合唱団の美しいハーモニーと、
ソプラノ・森麻季さん、バリトン・堀内康雄さんの素晴らしい歌声がホールに響き渡りました。
そして、アンコールでは合唱曲として有名なあの「大地讃頌」。
読響と新国立劇場合唱団の素晴らしい演奏とハーモニーに客席からは大きな拍手が送られました。

石川星太郎(指揮者) Seitaro Ishikawa(conductor)
1985年東京生まれ。東京藝術大学音楽学部指揮科を首席で卒業後、現在ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフ・指揮科に留学中。藝大在学中より室内アンサンブル集団「アンサンブルシュテルン」、演奏会シリーズ「東京私的演奏協会」を主宰し活発に演奏活動を行った。今は亡き巨匠ゲルハルト・ボッセのアシスタント指揮者としての任も担い、2013年以降はボッセの後任として神戸市室内合奏団の定期演奏会の指揮者を務めている。また2006年以降は武生国際音楽祭にレギュラー出演。これまでにピアノを林達也、ユーラ・マルグリスに、そして指揮を田中良和、ハンス=マルティン・シュナイト、ゲルハルト・ボッセ、リューディガー・ボーンに師事。レパートリーはバッハの宗教曲から現代音楽まで広範であり、ピアニストとしても現代曲独奏から歌曲伴奏にいたるまで幅広く活躍している。アカンサス音楽賞受賞。デュッセルドルフ在住。この10月にはスイス・ボズヴィルの現代音楽アンサンブルの指揮者として招かれ、スイス国内ツアーを行う予定となっている。
森麻季(ソプラノ) Maki Mori(soprano)
東京藝術大学、同大学独唱専攻、文化庁オペラ研修所修了。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクール等多数の国内外コンクール入賞。ワシントン・ナショナル・オペラ「後宮からの逃走」でアメリカ・デビュー以来、リゴレット、パルファシファル、ホフマン物語、こうもり、ウェルテェルでドミンゴ、フォン・シュターデ、アラーニャ、ジューン・アンダーソン、オブラスツォワと共演。ルイジ指揮ドレスデン国立歌劇場「ばらの騎士」、エディンバラ音楽祭「リナルド」、ノゼダ指揮トリノ王立歌劇場「ラ・ボエーム」で、フリットリやアルヴァレスと共演し、国際的な評価を高める。コンサートではアシュケナージ、テミルカーノフ、パーヴォ・ヤルヴィ等の著名指揮者やフランクフルト放響、サンクペテルブルグ・フィル、ドレスデン聖十字架合唱団等の国内外の主要オーケストラと共演を重ねる。古典から現代まで幅広いレパートリーを誇り、コロラトゥーラの類稀なる技術、透明感のある美声と深い音楽性は各方面から絶賛され、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ、NHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を歌うなど、日本を代表するオペラ歌手として注目を集めている。CD「日本の歌〜花は咲く」をリリース(エイベックス・クラシックス)。ワシントン・アワード、出光音楽賞、ホテルオークラ賞、安宅賞受賞。
堀内康雄(バリトン) Yasuo Horiuchi(bass)
慶応義塾大学卒業。
第21回イタリア声楽コンコルソでミラノ大賞を受賞し、91年ミラノ・ヴェルディ音楽院へ留学。第39回トゥールーズ国際声楽コンクールで優勝。92年より活動を始め、バルセロナ・リセウ大劇場、ボローニャ歌劇場管弦楽団、スウェーデン・マルメ歌劇場等での演奏会に出場。94年ヴェネツィア・フェニーチェ座「ラ・ボエーム」でデビュー。以後、同劇場「リゴレット」、ローマ歌劇場「マクベス」「リゴレット」などイタリアを中心に著名歌劇場で活躍。日本には、97年藤原歌劇団「椿姫」でデビュー。以後同団「ルチア」「アドリアーナ・ルクヴルール」「ジョコンダ」や、新国立劇場「アイーダ」「仮面舞踏会」「ドン・カルロ」、びわ湖ホール「アッティラ」「シチリアの夕べの祈り」、愛知県芸術劇場「ファルスタッフ」「マクベス」等のオペラやフランス国立放送フィルの演奏会、東京フィル、新日本フィル、札幌交響楽団、日本フィルの定期演奏会などに出演。第2回五島記念文化財団オペラ新人賞、第25回ジロー・オペラ賞受賞。
藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学教授。
新国立劇場合唱団(合唱) New National Theatre Tokyo Chorus(chorus)
オペラ、バレエ、コンテンポラリーダンス、演劇という、現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として1997年10月に開場した新国立劇場で、オペラ公の核を担う合唱団として活動を開始。100名を超えるメンバーは高水準の歌唱力と優れた演技力を有しており、合唱団としての優れたアンサンブル能力と豊かな声量は、公演ごとに共演する出演者、指揮者、演出家、スタッフはもとより、国内外のメディアからも高い評価を得ている。読響とは2007年以降、年末の<第九>公演をはじめ数多く共演している。特にベルリオーズ<ロミオとジュリエット>(11年9月)、ラヴェル<ダフニスとクロエ>(12年10月)、ベートーヴェン<第九>(12年12月)、ストラヴィンスキー<詩編交響曲>(13年9月)では常任指揮者カンブルランのもとで見事な歌唱を披露し、絶賛を博した。