2014年10月15日(水)深夜2:39〜3:39
BS日テレでは10月25日(土)朝7:00〜8:00に放送

指 揮 パオロ・カリニャーニ
ソプラノ 並河寿美
メゾ・ソプラノ 清水華澄
テノール 岡田尚之
バ ス 妻屋秀和
合 唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 読売日本交響楽団
司 会 松井咲子(AKB48)

ヴェルディ作曲:
レクイエム(抜粋)

※2014年6月12日サントリーホール



≪まるでオペラ!劇的なヴェルディのレクイエム≫
9月の放送に引き続き、新国立劇場合唱団が登場。
パオロ・カリニャーニさんの指揮で、ヴェルディの「レクイエム」を抜粋でお送りしました。
ヴェルディ作曲「レクイエム」
生涯をオペラの作曲に捧げたヴェルディが、1874年に完成させた鎮魂歌。モーツァルト、フォーレの作品と並び「三大レクイエム」の一つに数えられる。


この日の演奏会の前日、2014年6月11日に、読響名誉指揮者のラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス氏がお亡くなりになりました。生前の読響への多大な貢献と功績に感謝の意を込め、この日の演奏はフリューベックさんに捧げられました。

ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス
1980年から83年まで第4代常任指揮者を務め、91年に名誉指揮者に就任。40年近くにわたり読響の発展に大きく寄与された。外国人指揮者として最も読響との共演が多かったマエストロ。


パオロ・カリニャーニ(指揮者) Paolo Carignani(conductor)
1961年ミラノ生まれ。生地のジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でオルガン、ピアノ、作曲、そしてアルチェオ・ガリエーラのもとで指揮を学んだ。これまでにウィーン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラ、メトロポリタン・オペラ、パリ・オペラ座(バスティーユ)、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ歌劇場、リセウ歌劇場(バルセロナ)やイタリアの数多くのオペラハウスに登場している。オーケストラの指揮では、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、デトロイト交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、WDR交響楽団(旧ケルン放送交響楽団)、ウィーン放送交響楽団、イタリア国立放送交響楽団などと共演、また、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、ラインガウ音楽祭、スポレート音楽祭、グラインドボーン音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル(ペーザロ)などでも活躍している。99年から2008年までフランクフルト歌劇場音楽総監督とフランクフルト・ムゼウム管弦楽団の音楽監督を務めた。読響とは06年7月に初めて共演し、ロッシーニやヴェルディなどのイタリア音楽のみならず、<幻想交響曲>や、ウェーベルン、ベルク、シェーンベルクとモーツァルトを組み合わせたプログラムなどでその手腕を発揮した。翌07年7月には、急病のフリューベック・デ・ブルゴス(読響名誉指揮者)に代わり読響の指揮台に立ち、<展覧会の絵>や<春の祭典>などで力強い演奏を披露するとともに、ラフマニノフ<ピアノ協奏曲第2番>で辻井伸行氏とも共演を果たした(第462回定期演奏会、名曲シリーズ名古屋公演)。09年7月に客演した際は、<惑星>や<ローマ3部作>などで聴衆を魅了している。
並河 寿美(ソプラノ) Hisami Namikawa(Soprano)
兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。大阪音楽大学音楽学部卒業、専攻科、大学院オペラ研究室修了。角田泰子、田原祥一郎の両氏に師事。NHK洋楽オーディション合格、全日本学生音楽コンクール大阪大会第1位、宝塚ベガ音楽コンクール第3位及び特別賞、飯塚新人音楽コンクール第2位、ABC新人コンサートオーディション合格、他受賞。また、昨年の兵庫県立芸術文化センター、佐渡裕芸術監督プロデュース「蝶々夫人」の成果に対し、平成18年度兵庫県芸術奨励賞を受賞。この公演に加えて、堺シティオペラ「蝶々夫人」等の成果に対して、同年度音楽クリティッククラブ賞を併せて受賞。
清水 華澄(メゾ・ソプラノ) Kasumi Shimizu(Mezzo-Soprano)
静岡県常葉学園高校卒業後、国立音楽大学声楽学科に入学。荘智世惠氏に師事。国立音楽大学声楽学科首席卒業。同大学大学院首席修了。卒業時に武岡賞、NTTドコモ賞受賞。桃華楽堂御前演奏会、読売新人演奏会に出演。大学院修了時に「国立音楽大学大学院研究奨学金」を授与される。大学院修了後は、新国立劇場オペラ研修所に第4期生として入り、数々の研修所公演で舞台を経験する。研修所修了後は、文化庁在外派遣研修員として1年間イタリア・ボローニャに留学。留学中に、オーストリアのウイーン・バーテン市立劇場オペラ公演「こうもり」で、本場の舞台も踏んだ。
岡田 尚之(テノール) Naoyuki Okada(Tenor)
東京都に生まれ、16歳の時からルイージ・ダル・フィオール神父の下で声楽の発声の基礎を学び始める。その後、テノール歌手の岡崎實俊に師事、東京藝術大学音楽学部声楽科に入学し、バリトン歌手の原田茂生、テノール歌手のウーヴェ・ハイルマンに師事。同大学卒業後、同大学院音楽研究科声楽専攻に進学、ソプラノ歌手のマルチェッラ・レアーレに師事し、同大学院修了後、新国立劇場オペラ研修所第6期生として3年間研修する。
平成18年度文化庁新進芸術家海外留学制度1年派遣研修員としてイタリアに留学。第21回(平成22年度)五島記念文化賞オペラ新人賞受賞、ドイツ、イタリアを中心にヨーロッパ各地で研鑽を積む。
妻屋 秀和(バス) Hidekazu Tsumaya
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学大学院オペラ科修了。1989年イタリア声楽コンコルソ・ミラノ部門金賞受賞、第60回日本音楽コンクール声楽部門第3位など複数の声楽コンクールに入賞ののち、92年よりイタリア・ミラノに留学。翌年ウィーンで行われた〈国際ベルヴェデーレ声楽コンクール〉の本選中に複数のエージェントからスカウトされ、ヨーロッパでのキャリアがスタートした。02年より11年まではワイマールのドイツ国民劇場の専属として活躍のかたわら、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどへも数多く客演している。
新国立劇場合唱団 New National Theatre Chorus
新国立劇場は、オペラ、バレエ、コンテンポラリーダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として、1997年10月に開場した。
新国立劇場合唱団は年間を通じて行われる数多くのオペラ公演の核を担う合唱団として活躍を開始した。メンバーは100人を超え、新国立劇場が上演する多彩なオペラ公演により年々レパートリーを増やしている。個々のメンバーは高水準の歌唱力と優れた演技力を有しており、合唱団としての優れたアンサンブル能力と豊かな声量は、公演ごとに共演する出演者、指揮者、演出家、スタッフはもとより、国内外のメディアからも高い評価を得ている。
2007年6月の読響との共演を契機に、主要オーケストラとの共演の機会を増やしつつある。同年末から、読響の<第九>公演に出演を続けている。