日時
2015年6月11日(木)午前2:29~3:29(水曜深夜)
BS日テレでは6月20日(土)朝7:00~8:00に放送
出演
指揮 下野竜也
ピアノ クシシュトフ・ヤブォンスキ
管弦楽 読売日本交響楽団
司会 松井咲子(AKB48)
曲目
ショパン作曲
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
ショパン作曲
ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄」
※2015年1月28日東京オペラシティコンサートホール
ポーランドを代表するピアニスト クシシュトフ・ヤブウォンスキが登場!
ポーランドを代表するピアニスト、クシシュトフ・ヤブウォンスキさんの演奏でショパン作曲「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11」をお送りました。
フレデリック・ショパン(1810年~1849年)
ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家。ポーランドへの愛国心も強く、「ノクターン」「別れの曲」「子犬のワルツ」などの名曲を作曲し、ピアノの詩人とも呼ばれていた。
今回は番組MCの松井咲子さんがショパンの故郷であるポーランド・ワルシャワへ訪れ、ゆかりの地を巡りました。咲子さん自身、ショパンを演奏する機会が多く、好きな作曲家とのこと。また、幼年時代にポーランドのオーケストラとの共演をしたこともあり、初めて訪れるワルシャワの地に、心を躍らせていました。
聖十字架教会
ここにはショパンの心臓が埋められている石柱があります。
ワジェンキ公園
毎年夏になるとショパン像の前でコンサートが行われます。
カジミエーシュ宮殿
ワルシャワ大学内にある宮殿でショパン一家が1817年から10年間暮らしていました。
ワルシャワ・フィルハーモニー
5年に一度開催される、ピアノコンクールの最高峰「ショパン国際ピアノコンクール」の会場となるホール。今年2015年には第17回目が行われます。去る今年3月にはこのホールで読響が演奏会を開き、盛大なスタンディングオベーションを浴びました。
今回のソリストはショパンの故郷、ポーランド出身のクシシュトフ・ヤブウォンスキさん。
クシシュトフ・ヤブウォンスキ
1965年ポーランド・ヴロツワフ出身。第11回ショパン国際ピアノコンクールで第3位を受賞。現在はワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学の教授を務めている。読響とは今回が初共演。
【クシシュトフ・ヤブウォンスキ 特別インタビュー!!】
ヤブウォンスキさんにショパンの魅力についてお聞きしました。
私は10歳でショパンの音楽に魅了され、人生の全てをショパンの演奏に捧げてきました。ショパンの音楽はポーランド人の気質や国民性の象徴そのものだと言えます。国民が聞き慣れたポーランドの美しい旋律や民謡を取り入れたのです。ショパンの祖国への想いはどの作品にも表れています。それは祖国を愛し、命を捧げる精神を私たちに教えてくれているのです。
また、今回はショパンの名曲「ポロネーズ第6番 変イ長調 作品35〈英雄〉」をアンコールとして披露!演奏後は大きな拍手に包まれました。
演奏者の略歴
下野竜也(指揮者)
Tatsuya Shimono (conductor)
2006年11月から2013年3月まで読響の初代正指揮者を務め、現在は首席客演指揮者。古典から現代までの幅広いレパートリーを縦横に組み合わせた独自のプログラミングは常に話題を呼んでいる。邦人作品への造詣も深い。
1996年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽家、桐朋学園大学音楽部附属指揮教室、イタリア・シエナのキジアーナ音楽院で学んだ後、大阪フィルの指揮研究員となり朝比奈隆氏ら巨匠たちから学んだ。文化庁派遣芸術家在外研究員としてウィーン国立演劇音楽大学に留学中、2000年の東京国際音楽コンクールと2001年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を飾った。
国内の主要オーケストラはもとより、チェコ・フィル、シュトゥットガルト放送響、ローマ・サンタチェチーリア管、ミラノ・ヴェルディ響、ストラスブール・フィル、シリコンバレー響などと共演し、国際的にも活躍している。また、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、アフィニス音楽祭、霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、別府アルゲッチ音楽祭など、各地の音楽祭にも招かれている。学校コンサート、親子コンサートなどの教育プログラム、ジュニアオーケストラの指揮、指揮マスタークラスなど、後進の指導・育成にも熱意をもって取り組んでおり、その活動は多岐にわたる。
上野学園大学教授、広島ウィンドオーケストラの音楽監督、京都市響の常任客演指揮者を兼務している。出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門奨励賞など、受賞も数多い。
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ)
Krzysztof Jabłoński(Piano)
1965年、ポーランド・ヴロツワフ生まれ。ヤニナ・ブトールとアンジェイ・ヤシンスキ教授に師事し、マスタークラスでは、ルドルフ・ケーラーとニキタ・マガロフのもとで研鑽を積んだ。カトヴィツエ音楽院在学中の1985年にショパン国際ピアノコンクールで入賞を果たし1987年に卒業。さらに1996年には同音楽院で博士号を取得した。以後約30年にわたって世界的に活躍し、ベルリン・フィルを始めとする世界のオーケストラと共演を重ねている。2010年には霧島国際音楽祭に出演し、下野竜也の指揮でショパンのピアノ協奏曲第1番を披露した。
現在はワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学の教授を務めているほか、各地でのマスタークラスや講演会、国際ピアノコンクールの審査員を務めるなど、多方面で活躍している。読響とは今回が初共演。