演奏レビュー

日時

2017年3月16日(木)午前2:34~3:34(水曜深夜)
BS日テレでは2017年3月25日(土)朝7:00~8:00に放送

出演

指揮 小林研一郎(読響特別客演指揮者)
ピアノ 松田華音
管弦楽 読売日本交響楽団
司会 松井咲子

曲目

♪チャイコフスキー作曲
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
※2016年12月3日パルテノン多摩 大ホールにて収録

追悼:読響桂冠名誉指揮者 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

期待の新星、20歳のピアニスト松田華音が読響初登場!
チャイコフスキー 作曲 ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23を
お送りしました。

松田華音
1996年香川県高松市生まれ。
4歳からピアノを始め、6歳でモスクワに渡り、グネーシン音楽学校に入学。
7歳 エドワード・グリーグ国際ピアノ・コンクール優勝
12歳 AADGT 国際 Young Musician Competition第1位
など若くして数々のコンクールで優勝し、並外れた才能を発揮してきた。
2014年にはCDデビューを果たし、その力強く情感豊かな演奏に大きな期待が寄せられている。

ロシアでピアノを学ぶ松田さんが今回演奏するのはチャイコフスキーの名曲 ピアノ協奏曲第1番 松田さんはこの作品をどんな思いで演奏しているのでしょうか?

松田華音 インタビュー
チャイコフスキー作曲「ピアノ協奏曲第1番」への思いとは?

ピアニスト 松田華音

この曲を演奏する時にチャイコフスキーの“オペラ”を思い出しますね。
チャイコフスキーのオペラには「エフゲニー・オネーギン」や「スペードの女王」などたくさんあり、学校や大学で学んでよく知っているのでチャイコフスキーの名前が聞こえてきたら“オペラ” を思い浮かべます。
オペラはただ歌っているわけではなく語っていて、ストーリーがありますよね。
なので色々なオペラの場面を思い浮かべながら演奏しています。

チャイコフスキー 作曲
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
1874年、チャイコフスキーが34歳の時に作曲。
1875年にドイツ人ピアニスト兼指揮者のハンス・フォン・ビューローにより初演。世界中で愛され続けているピアノ協奏曲の名曲である。

追悼 読響桂冠名誉指揮者 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ氏

読響桂冠名誉指揮者のスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ氏が2017年2月21日に93歳で死去されました。
世界有数のオーケストラと共演し、実力派の指揮者として知られていたスクロヴァチェフスキ氏は1978年、読響に初登場。
2000年以降共演を重ね、2007年から3年に渡り第8代読響常任指揮者を務め、2010年から桂冠名誉指揮者として活躍されました。
ブルックナーの交響曲で世界的に高く評価されているマエストロは、読響とも多くのブルックナー作品に熱意をもって取り組んでこられました。
音楽に全身全霊を傾け数多くの名演を残したマエストロ スクロヴァチェフスキに心から感謝をささげ哀悼の意を表します。

演奏者の略歴

松田華音(ピアノ)
松田華音(ピアノ)
Kanon Matsuda (piano)
1996年香川県高松市生まれ。4歳からピアノを始め、わずか6歳でモスクワへ渡り、キーシンも学んだグネーシン音楽学校に入学。2006年に地元テレビ局主催のコンクールで優勝するなど、異郷の地で早くから頭角を現した。2013年にグネーシン音楽学校で外国人として初めて最優秀生徒賞を受賞。翌年、首席で卒業後、名門モスクワ音楽院にロシア政府特別奨学生として入学した。
14年間のロシア留学を通じて、めざましい技巧とみずみずしい叙情、自由でのびのびした感性をはぐくみ、小柄な体からは想像できないスケールの大きな音楽を聴かせる。8歳でオーケストラと初共演し、ロシアを代表する指揮者・ピアニストのプレトニョフから絶賛されたほか、これまでにマリインスキー歌劇管、ロシア・ナショナル管、ロシア国立響、札幌響などと共演を重ねている。
2014年秋、ドイツ・グラモフォンよりデビュー。ベートーヴェンの〈ワルトシュタイン・ソナタ〉、ショパンの〈英雄ポロネーズ〉やバラード、幻想曲のほか、ラフマニノフ、スクリャービンの小品を収めたCDは、力強く情感豊かな演奏で、大きな話題を呼んだ。
小林研一郎(指揮)
小林研一郎(指揮)
Ken‐ichiro Kobayashi (conductor)
1940年福島県いわき市出身。東京芸術大学作曲家および指揮科を卒業。1974年第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞。ハンガリー国立響の音楽総監督をはじめ、チェコ・フィル常任客演指揮者、日本フィル音楽監督など国内外の数々のオーケストラポジションを歴任。2002年5月の「プラハの春音楽祭」オープニングコンサートの指揮者に、東洋人として初めて起用されたほか、ハンガリー政府から民間人最高位の“星付中十字勲章”を授与された。2011年文化庁長官表彰受賞。2013年旭日中綬章を受章。
現在、ハンガリー国立フィル、日本フィルおよび名古屋フィルの桂冠指揮者、九州響の名誉客演指揮者、東京芸術大学、東京音楽大学およびリスト音楽院(ハンガリー)名誉教授。東京文化会館音楽監督、長野県芸術監督団の音楽監督を務めている。
録音では現在、読響とブラームスの交響曲全集に取り組んでおり、「交響曲第1番/ハンガリー舞曲集」「交響曲第3番/シューベルト〈未完成〉」が発売され、絶賛を博している。
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