日時
2020年6月18日(木)午前2:29~3:29(水曜深夜)予定
BS日テレ 6月27日(土)朝7:00~8:00予定
6月放送プログラム
ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽〈ペトルーシュカ〉
ワーグナー作曲 舞台神聖祭典劇〈パルジファル〉から第1幕への前奏曲
(2019年4月4日 サントリーホールにて収録)
(2019年1月18日 サントリーホールにて収録)
【6月の演奏・聴き所】
音楽プロデューサー 新井鴎子の演奏レビュー
新井鴎子プロフィール
読響シンフォニックライブの構成を担当
クラシック音楽のコンサート・テレビ・ラジオ番組の構成を多数手掛け、長年にわたりその楽しみや魅力を親しみやすく伝えてきた。
音楽祭のディレクターやオペラ・ミュージカルの脚本、執筆活動など〈クラシック音楽〉の分野で幅広く活躍している。
現在、東京藝術大学特任教授。
【ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽〈ペトルーシュカ〉】
バレエ音楽が持つ「音楽性」よりも「身体性」を強調し、どんどん次の場面が見たくなる、サーカスのようなわくわく感に溢れた演奏でした。溜めたり淀んだりせずに、先へ先へと前のめり気味で入っていくのがなんとも小気味良いです。それでいて細部への配慮も濃やかで、ストラヴィンスキーのスコアの内臓を透かして見せてくれてくれるような指揮。例えば中低音域の楽器の旋律がスリリングに強調されたり、金管楽器を突然グロテスクに響かせたり、ここにこんな音あったっけ?と新たに気付かされる場面もあります。
ピアノのソロもお見事。そしてラスト、西久保さんの見事な「タンバリン落とし」もお見逃しなく!
演奏者の略歴
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鈴木優人(指揮)
Suzuki masato -
1981年オランダ生まれ。東京芸術大学指揮科を経て、同大学院古楽器科修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。指揮者として国内外のオーケストラと共演するほか、鍵盤奏者(チェンバロ、オルガン、ピアノ)としても活躍している。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで意欲的なプログラムを展開している。
2015年にはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)を指揮したバッハ〈マタイ受難曲〉で高い評価を得ており、17年にはモンテヴェルディの歌劇〈ポッペアの戴冠〉を指揮して絶賛された。18年9月にはBCJの首席指揮者に就任。また、18年から世界的ヴィオラ奏者タメスティとのデュオでチェンバロを弾く「バッハ・プロジェクト」を開始し、19年夏にはヴェルビエ音楽祭やシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭などに出演する。
作曲家としても活躍するほか、13年からスタートした調布国際音楽祭のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるなど、多岐にわたり活動している。第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。NHK・FM「古楽の楽しみに」にレギュラー出演中。読響には16年6月《読響アンサンブル・シリーズ》で鮮烈なデビューを果たし、17年8月《三大交響曲》で成功を収めた。
2020年4月、読響の指揮者/クリエイティブ・パートナーに就任。
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山田 和樹(指揮)
Yamada kazuki -
東京芸術大学指揮科で小林研一郎、松尾葉子に師事。2009年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝を機に、ヨーロッパでのキャリアをスタートさせた。これまでにベルリン放送響、サンクトペテルブルク・フィル、パリ管、フランクフルト放送響、フィルハーモニア管、ドレスデン・フィル、BBC響、チェコ・フィルなどへ客演。また、小澤征爾の代役として12年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本でオネゲルの劇的オラトリオ〈火刑台上のジャンヌ・ダルク〉を振り、17年には〈魔笛〉でベルリン・コーミッシェ・オーパーにデビュー。18年にはモンテカルロ歌劇場で〈サムソンとデリラ〉を指揮して好評を博すなど、オペラでも活躍。モンペリエ音楽祭、マントン音楽祭など国際的な音楽祭にも招かれている。
スイス・ロマンド菅首席客演指揮者を経て、現在はモンテカルロ・フィルの芸術監督兼音楽監督、バーミンガム市響の首席客演指揮者、日本フィル正指揮者、東京混声合唱団音楽監督、自身が学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督などを務めている。渡邉暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。PENTATONE、EXTONなどから管弦楽曲や合唱曲など、多数のCDをリリースしている。