4月放送予告
2022年4月21日(木)2:35~3:35(水曜深夜)予定
BS日テレ 4月30日(土)朝7:00~8:00予定
4月放送プログラム
ガーシュウィン作曲 ピアノ協奏曲 ヘ調
(2022年2月24日 新宿文化センターにて収録)
【4月の演奏・聴き所】
音楽プロデューサー 新井鴎子の演奏レビュー
新井鴎子プロフィール
読響プレミアの音楽監修を担当
クラシック音楽のコンサート・テレビ・ラジオ番組の構成を多数手掛け、長年にわたりその楽しみや魅力を親しみやすく伝えてきた。
音楽祭のディレクターやオペラ・ミュージカルの脚本、執筆活動など〈クラシック音楽〉の分野で幅広く活躍している。
現在、東京藝術大学特任教授。
【ガーシュウィン作曲 ピアノ協奏曲 ヘ調】
急病の角野隼斗さんに代わり、世界的ジャズピアニスト小曽根真さんが急遽、代役を務めました。本番当日の朝、車で移動中に電話で連絡をうけた小曽根さん。開演ぎりぎりに会場に到着し、楽屋ですこしピアノで指ならしをしてすぐに舞台へ!観客の前で、わずか30分間のリハーサルを行うという異例の事態となりましたが、めったに見られないリハーサル風景を鑑賞できてお客様は大喜び。
小曽根さん曰く「クラシックのコンチェルトならオーケストラとのリハーサルなしで本番なんて許されないことだけれど、ジャズならば、オーケストラとピアニストが一緒にその場で音楽を作っていくのでできるかもしれないと思って引き受けました」とのこと。
ほとんどぶっつけ本番となった演奏では、オーケストラも指揮者も小曽根さんも、一ミリの隙もない高度な緊張感の中にありながら、自由に軽やかに音を羽ばたかせ、音楽による最高のコミュニケーションを繰り広げました。
作品を演奏するのがクラシック、演奏が作品になるのがジャズ、ということを改めて感じた夜でした。
演奏者の略歴
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太田弦(指揮)
Ohta Gen -
1994年北海道札幌市に生まれる。幼少の頃より、チェロ、ピアノを学ぶ。
東京芸術大学音楽学部指揮科を首席で卒業。学内にて安宅賞、同声会賞、若杉弘メモリアル基金賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程を卒業。
2015年、第17回東京国際音楽コンクール〈指揮〉で2位ならびに聴衆賞を受賞。
指揮を尾高忠明、高関健の両氏、作曲を二橋潤一氏に師事。山田和樹、パーヴォ・ヤルヴィなどの各氏のレッスンを受講する。これまでに読売交響楽団、札幌交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団などを指揮、今後さらなる活躍が期待される若手指揮者筆頭。
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小曽根真(ピアノ)
Ozone Makoto -
1983年バークリー音大ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。2003年グラミー賞ノミネート。
チック・コリア、ゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリス、パキート・デリベラなど世界的なプレイヤーとの共演や、ビッグ・バンドの活動など、ジャズの最前線で活躍。また、クラシックにも本格的に取り組み、NYフィル、サンフランシスコ響など国内外のオーケストラと共演を重ねている。
2019年、小曽根真featuring No Name Horses 15周年記念アルバム、「Until We Vanish」をリリース。2021年には還暦を迎え、「OZONE60」と題したプロジェクトを、全国都道府県に向けて展開している。年末年始はNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団のNew Year’s Eveコンサートに招かれ、現地公演と世界配信で大きな話題を集めた。平成30年度紫綬褒章受章。