能登地震1か月…現地から伝える観光地・和倉温泉の今
○櫻井
私が今いるのは、
震度6強を観測した
石川県七尾市にある和倉温泉です。
和倉温泉には旅館やホテルが
全部で20以上ありますが、
いずれも通常営業は
再開できていない状況です。
こちらは「はまづる」という旅館ですが、
お風呂場にも被害がありました。
浴室の中へ入りますと
大きな窓ガラスが割れていて、
吹きさらしの状態になっています。
シャワーも、断水が続いていますので
ひねっても水が出てこない状態なんです。
断水の解消は3月まで
待たないといけない状況となっています
○有働
和倉温泉では源泉が復活したと
3週間ほど前に番組でお伝えしましたが、
まだ旅館には
届いてはいないということですか?
○櫻井
そうなんです。
源泉から旅館に供給する配管が
まだ復旧できていないということで
いつになるかもわからない状況になっているんです。
○櫻井
きょうは「はまづる」の高城専務にお話を伺います。
営業再開に向けて、
一番大きな課題は何でしょうか?
○和倉温泉「はまづる」
高城 一博 専務
この旅館は2つの棟に分かれていて
そのうち1棟が
壊滅的な被害を受けているんですが
建物の安全性の確認を
まだ建設会社にとれていないのが
一番心配なところです。
○櫻井
発災直後のまま、
手つかず状態の部屋もありましたね。
○和倉温泉「はまづる」
高城 一博 専務
5階建ての建物なんですけど
5階部分はまだ電気がきていない状態で
建物の中を片付ける作業が
できていないんです。
○有働
高城さん、
発災から1か月が経過しましたが、
何か変化はありましたか?
○和倉温泉「はまづる」
高城 一博 専務
少しずつ使える部屋を整理しまして
奥能登の方に
「仮設住宅」や「水の復旧」などの
作業にあたる工事業者を
泊めることができていることが
当初から変わってきていることです。
あともう1つは、
クラウドファンディングを立ち上げまして
少しずつみなさまから
支援とあたたかいお言葉もいただきまして
感謝しております
本当にありがとうございます。
○櫻井
支援の輪も広がっているんですね。
たしかに金沢より、
ここ七尾からの方が奥能登に近いですし、
復興の「拠点」になっている、
ということなんですね。
高城さん自身も被災されていますし
地元の大工さんも被災されている
大変な状況の中で
なんとかお互い助け合って
和倉温泉を取り戻したい。
そんな状況を皆さんに知ってもらいたい、
ということで
今回取材に応じていただております。
取材した輪島もここ七尾も、
1か月がたっても
厳しい状況は続いているんですが、
それでも
何とか前を向こうとしている、
ということを感じました。
高城さん 本日は夜遅くに
ありがとうございました。
以上、中継でお伝えしました。