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能登地震1年...全面再開目指す水族館

2025.01.08

○櫻井
石川県七尾市にある
「のとじま水族館」からお伝えします。

私の後ろにある巨大水槽、
今は営業中よりも暗い状態ですが
この水族館のシンボルでもある
ジンベエザメが
光の中でゆうゆうと
泳いでいるのが分かります。

ここからは、
のとじま水族館の飼育員
柳 和也さんにお話を伺います。

まず去年7月に一部営業を再開する中、
今年の春には全面再開する方針が
発表されたということですよね。

○のとじま水族館 飼育員
 柳 和也さん(49)
はい。
まだアシカが別の水族館と動物園の方に
避難させていただいていますが、
春までに戻してイルカアシカショーを
復活させたいと思います。

○櫻井
全面再開までに本当に大変なことも
多かったかと思いますけれども
地震の被害というのは具体的に
どのようなことがあったのでしょうか。

○のとじま水族館 飼育員
 柳 和也さん(49)
ここの水槽なんですけれども
水槽の水が外に漏れてしまい
水位が急激に低下しました。

○櫻井
どのくらいまで?

○のとじま水族館 飼育員
 柳 和也さん(49)
手を伸ばしたくらいの高さまでです。

ここにいたジンベエザメ2頭を含めて
およそ2500匹の生き物たちを
失ってしまいました。

○櫻井
大変な被害もあった
ということですけれども、藤井さん。

○藤井
では今後ろで泳いでいるジンベエザメは
新しく譲ってもらったんでしょうか?

○のとじま水族館 飼育員
 柳 和也さん(49)
ここにいる今泳いでいるジンベエザメは
9月上旬に漁業者の定置網に入網した
ジンベエザメです。

水族館に展示できるレベルというのは
数年に一度入網するかどうかですので
とても嬉しく思いますし、
また復活していく姿を感じてもらえればと
思います。

○櫻井
こちらの水族館ジンベエザメのファンも
多いということですけれども
改めて1年経ちまして
今どのような気持ちが強いですか?

○のとじま水族館 飼育員
 柳 和也さん(49)
そうですね。
普段と違う生活をしていたので
とても長く感じた1年でした。

いまこうして水族館に
お客様を迎えられることができるのは
本当にいろいろな方たちの助けのおかげで
ここまでなんとか
たどり着けたのだと思います。

また能登に観光に来てくれることが
1番の後押しになると思いますので
また以前のようにたくさんの人たちに
来ていただいて楽しんでもらえればと思います。

○櫻井
どうぞ皆さんよろしくお願いします。
柳さん遅い時間にありがとうございました。

今お話にもありました
能登の観光できる場所は、
石川県の観光公式サイトで
調べることができます。
是非足を運んでいただきたいと思います。

先ほど柳さんも
おっしゃっていましたけれど、
畜産農家の松田さんも
「この1年は長かった」
というふうに言っていました。

想像を絶するほど大変なことの連続
苦労の連続だったかと思う一方で、
全国からの支えそして寄付
そういったものが、
大きな励まし・支えになっていると
感じました。

実際こちらの水族館にも
たくさんの全国のみなさんからの
メッセージが展示されています。

地震だけではなく豪雨にも見舞われ
歩みが簡単に踏み出せない状況でも、
この1年で前に進んでいる部分が
あることも実感しました。

これからも能登を忘れず、
伝えていきたいと思います。

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