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#230 ホンダ日産統合へ…外資に狙われる日本企業

2024.12.24

ホンダと日産が
     経営統合を目指すなか
実はもう1つ、
「日本企業を狙う
  海外企業の動き」があります。

それがこちら、
    台湾の企業「ホンハイ」。

iPhoneを受託生産している
  電子機器メーカーなんですが、
このホンハイが、
日産の買収を検討していることも
経営統合へ
  協議を加速させたといいます。

日本の自動車メーカーがほしい
     「ホンハイの狙い」を
自動車業界に詳しい
       ジャーナリストの
  川端由美 さんに聞きました。

 

○櫻井
「(買収対象が)日本企業である
 メリットは何ですか?」
○自動車業界に詳しい
  川端 由美 さん
「外資からすると、
 日本の会社は
  技術者も素晴らしいですし
      人材も素晴らしい。

 日本のエンジニアは
     とても真面目ですが
 給料は世界の水準からすると
            少し低い。
 それで
 『海外に行ってしまおう』
        というよりも
 日本語で、技術をちゃんと
 国内でやりたいという方が
          多いので
 買った後も技術職の高さが
         担保できる。
 ホンハイは技術の会社なので
   日本の技術はすごく魅力」

○櫻井
「ホンハイは
 なぜ自動車産業に
 入りたいのですか?」
○自動車業界に詳しい
  川端 由美 さん
「ホンハイはApple製品の中身を
   すごくたくさん作っていて、
 スマホは世の中で、
 持ってない人がいないくらいです。
 携帯からつながれる
       残されたところは、
 運転している時は
 スマホが使えないじゃないですか」
○櫻井
「使えないですね」
○自動車業界に詳しい
  川端 由美 さん
「そこで
ドライバーとつながりたい」
○櫻井
「情報がほしいということですか?」
○自動車業界に詳しい
  川端 由美 さん
「移動データが
 これからお金になると言われていて、
 例えば(ホンハイの技術で)
    運転手のスマホでつなぐ、
 後ろの人がiPadで
   子供向けの番組見ていれば、
 このファミリーは
      こういう世帯構成で
 こんな広告出したらいい
        とかがあります」

○藤井
日産ほどの大きな企業でも、
海外の企業が買収しようとして
   いること自体に驚きですね。

○櫻井
そうですよね。
今回のような、
海外企業による買収の動きは、 
  ほかの業界でも起きています。

今年8月、
「セブン&アイ・
     ホールディングス」に
      買収提案をしたのは、
カナダのコンビニ大手
「アリマンタシォン・
        クシュタール」。
その買収提案額は、7兆円とも
        言われています。

いわゆる日本の大手企業を
なぜ海外企業が
   買収しようとしているのか。

日本テレビ経済部の
      安藤佐和子解説委員は、
「背景には①『お買い得』
 そして
②『日本政府の買収"後押し"』が
     あると指摘しています。

もともと日本企業は
      株価が安いところに、
さらに円安で、海外から見れば、
非常に
  お得な買い物になっています。

また、『買収』と言いますと、
かつては
「ハゲタカファンド」など
    買収する方が悪いという
    イメージがありましたが、

去年、経済産業省は、
「買収提案を受けたら、
 すぐに断るのではなく、
 それが自社の株主にとって
 プラスなのかどうか、
    十分検討すべき」として、
“良い買収を促すための指針”を
      出したというんです。

企業の価値を高めて
日本全体の経済成長につなげる
       狙いがありますが、
これで雰囲気が変わり、
買収提案も出てきやすくなったと
         言うことです。


海外との競争も激しくなるなか、
生き残りをかけた
       買収や統合の話が
    これからも続きそうです。

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