#209 富士登山予約開始…懸念と登山者の注意は?
5月20日から予約が始まった富士登山について。
私が話を聞いたのは、
登山ガイドの上田洋平さんです。
上田さんは、
弾丸登山や混雑を減らす上で
予約システムの導入は
「非常にいいこと」だと
期待を寄せていました。
その上で、ポイントはこちら。
「予約システム導入には懸念も」
そして
「富士山で注意すること」です。
○櫻井
「懸念点としては
どういったことが考えられますか?」
○富士山などで登山ガイドを行う
日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド
上田 洋平 氏
「1人で100名分まで
予約できてしまう。
予約枠だけおさえて
ネットで売りつけたりする方が
出てこないか心配です。」
「もう1つの懸念点は、
変更とかキャンセルしても返金されない。
せっかくお金払ったんだから、
天気が悪くても
なんとしてでも登ろうと。
悪天候のなか風雨にさらされて登れない
行動できなくなる事例も出かねない。」
○櫻井
「登山する方に求めることは
何でしょうか?」
○富士山などで登山ガイドを行う
日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド
上田 洋平 氏
「よく調べて登っていただきたい。
日本一高い山なので、
高山病に一番なりやすい。
装備がちゃんと
整っていない方が結構います。
半袖半ズボンだけで登ったりとか。」
「山頂は、特にご来光待ちの
日の出前の時は
真夏でも5度くらい。
寒さに耐えられるだけの
防寒具とかを持っているかは
結構心配なこと」
(藤井)
事前にお金を払う状況ですから
体調不良があったり、
悪天候だったりしますので、
それも含めて
事前にお金を払ってもらいたいな
と思いますね。
(櫻井)
上田さんは、
装備や高山病の対策を
しっかりした上で
安全な登山を楽しんでほしい、
と話しています。