#224 歴史的大接戦…米大統領選の行方は
こちらが最新の支持率です。
その差わずか0.1ポイントと
歴史的な接戦となっています。
その「接戦の理由」と、
どちらが勝っても
大きな影響があるという
「日本の安全保障」について、
アメリカ政治に詳しい
明海大学の小谷哲男教授に
話を伺いました。
○櫻井
「大接戦の理由はどういった点が
あげられますか?」
○明海大学
小谷 哲男 教授
「一言で言うと
ハリス氏が弱い候補である
ということだと思います。
アメリカの人口動態を考えれば、
若者、黒人、ヒスパニック系、
彼らの支持を
ハリス氏が取り付けて、
本来であれば優位な形で
進めなければなりませんが、
そうなっていません。
バイデン政権のこの4年間で
経済が良くなったと
考えていない人たちが多くいて、
彼らは、ハリス氏を選んでも、
経済が良くならないと
考えています」
また日本の安全保障については
どちらが大統領になっても
影響が大きいと話します。
○櫻井
「中国・ロシア・北朝鮮が
日本に対して
どんな行動にでるか選挙結果による
影響はありますか?」
○明海大学
小谷 哲男 教授
「短期的には、選挙が終わり
来年1月20日に
新しい大統領が
任期を始めるまでの2か月は
アメリカ国内が
相当混乱すると思います。
これに乗じて
北朝鮮・中国・ロシアが
何らかの現状変更をすることは
考えられます。
北朝鮮が7回目の核実験をするなら、
このアメリカの政治の空欄
だと思います。
実際の任期についたら、
トランプ氏の場合は
予測不可能で
何をするかわかりませんので
北朝鮮・中国・ロシアなども
大きな現状変更はしにくくなる
かもしれません。
ハリス氏の場合は
行動が予測しやすいので
足元をみて、
さらなる現状変更をしてくる
ことも考えられます」
一方、トランプ氏が選ばれると、
石破総理が
“苦労する”という見方も。
○明海大学
小谷 哲男 教授
「トランプ氏の側近が言うには、
トランプ氏とうまくやるには、
3つの条件があって
1つは『忍耐力』。
トランプ氏は
前回話したことを忘れて、
同じ話を
何回もすることがあります。
それにめげず、
何度も何度も日本の立場を
説明することが必要になります。
2つ目の条件が
『国内の政治基盤が強いこと』
石破政権が
少数与党になるとすれば
それはトランプ氏と
やり合う上では
難しい状況につながっていく
可能性が否定できません。
そして3つ目の条件が
『ゴルフ外交』です。
下手でもだめである程度うまくないと
交渉相手としてみなされない
場合があります。
石破総理は聞くところによると
(高校時代)
ゴルフ部だったということで
ある程度ゴルフはできるかとは
思いますけれど
そのゴルフ外交を
どこまでできるかが
問われてくると思います」
大統領選は
日本時間5日(火)夜から
投票が始まります。