#232 最強寒波襲来…“車の立ち往生”今できる備え
2月4日から日本列島を
今シーズン最強の寒波が襲い
日本海側を中心に
警報級の大雪が予想されています。
気象庁などは
車両の立ち往生が
おきるおそれもあるとして
不要不急の外出を控えるよう
呼びかけています。
2018年には福井県を走る国道で、
最大約1500台が
身動きできない状態になりました。
その立ち往生で
3日間動けなくなったという
一瀬康祐さんにお話を聞きました。
こちらが当時zeroが取材した
一瀬さんの車です。
四方を雪で囲まれていました。
○櫻井
「車中では
どのように過ごしていたんですか?」
○3日間“立ち往生”を経験
一瀬 康祐さん
「テレビで情報を見たり
SNSで情報を集めたり
燃料が少なかったので
ちょっと暖まってきたら
エンジンを切って
燃料の調整をしていました」
○櫻井
「食料はどのようにしていたんですか?」
○3日間“立ち往生”を経験
一瀬 康祐さん
「歩いて10分くらいの距離の所に
コンビニがあったので、
そこまで歩いて
食料の調達はできました」
一方で、命の危険を感じたことも
あったといいます。
○3日間“立ち往生”を経験
一瀬 康祐さん
「一番怖かったのは
(車の)マフラーが塞がってしまうと
排ガスが車内に入ってきて
一酸化炭素中毒になると
聞いていたので、
こまめに外に出て
除雪はしていたんですが、
仮眠を取ろうと思って
3時間ほど寝て
外に出ようと思ったら、
扉が開かないくらい
雪が積もったのは焦りました」
○櫻井
「怖いですね。
仮眠して起きたら
出られなくなっていた、というのは…」
幸い、窓が開いたため
外に出ることができたといいます。
この経験から、
“備え”に変化がありました。
その1つが、このスコップ。
○3日間“立ち往生”を経験
一瀬 康祐さん
「アルミになっていて、
鉄製だと重くて腕が疲れるので
できるだけ軽くて
頑丈な物の方がいい。
雪は時間がたつと
石みたいになってしまって
プラスチックのスコップだと
全然役に立たなくなるので」
「雪国の方は常なんですが
スコップ・長靴・
毛布・ペットボトルを
多めに車内に置いておいて
同じような状況になっても
困らないように
心がけてはいます」
○櫻井
「あしたのお仕事、不安ですよね」
○3日間“立ち往生”を経験
一瀬 康祐さん
「介護士をしているので、
どうしても利用者さんを
迎えに行かないといけない。
利用者さんがいる状況で
立ち往生してしまったら
どうしたらいいんだろうと。
万が一あったときに焦らず、
冷静にいられることが
一番大事かなと思っています」
○藤井
車に小さいお子さんや
家族が乗っていたときには
どうするのかとか、
長丁場になれば
仮眠もとらないといけない。
寝ている間に
一酸化炭素中毒になるおそれも
あるということで
命の危険もあるわけですよね。
○櫻井
そうなんですよね。
そのための備えも
しっかりしていかなければ
なりません。
当時、福井県では、
車が雪に埋もれ、
一酸化炭素中毒で
亡くなった方もいました。
もし車が
身動きをとれなくなった場合は、
「スコップなどで
マフラーの周りを除雪」して、
車内に排ガスがたまらないように
しましょう。
冬用タイヤの装着や
チェーンの準備も忘れずに。
また一瀬さんがおっしゃるように
「長靴や毛布、食料などの準備」
も大切です。
そして今からできる備えは、
ほかにも。
たとえば…。
「携帯やスマホの充電」
大雪の影響で
停電が起きるかもしれません。
いざとなったら
懐中電灯にもなりますので
今のうちに充電しておきましょう。
また寒さで
「水道管が凍結」して
断水となってしまうおそれもあります。
気温が氷点下4度以下になると
凍結しやすいと言われていますが、
日陰などでは、
ここまで下がらなくても
凍結するおそれがあります。
タオルなどを水道管に巻き付けて、
ビニールテープで固定して
保温しておく。
また蛇口から水をチョロチョロ
出し続けておくことも
凍結防止の効果があるといいます。
この場合、浴槽にためておくと、
のちのち使うことができます。
積雪の状況によっては、
高速道路や国道で
「予防的通行止め」が
行われる可能性もあります。
不要不急の外出は控え、
最新の情報に注意してください。