#208 能登ボランティアGW後”半減”で…
5月13日、石川県の
能登空港近くの学校の教室には
テントがずらっと並んでいました。
その中には、簡易ベッドが。
ここは新たに設置された、
能登半島地震の災害ボランティアが
寝泊まりするベースキャンプで、
最大100人程度
受け入れ可能だということです。
被災地へのアクセスをよくして
ボランティアの活動を
促進するねらいがあるんですが、
そこには、ある危機感も…。
きょう私が話を聞いたのは
能登町の災害ボランティアセンター
小路芳宏センター長です。
ポイントはこちらの2つ。
まずは…ゴールデンウイークが終わり、
ボランティア“半減”。
○櫻井
「先週にはGWもありました。
GWにはたくさんのボランティアが
駆けつけたと思いますが?」
○能登町 災害ボランティアセンター
小路芳宏 センター長
「おかげさまでの能登町では
(1日)100人を超えるボランティアの
みなさんの協力を得ております」
○櫻井
「一方で、GW明けての現状は?」
○能登町 災害ボランティアセンター
小路芳宏 センター長
「GW、大型連休明けた
次の日からなんですけども、
ボランティアのみなさん
やはりご自分の生活や
仕事の都合もあろうかと思いますので
仕方ないとは思うんですけども、
半分より下、
半分を切るような状況になっています」
○藤井
ゴールデンウィークが明けて
状況が変わったという話でしたが、
能登空港のボランティアの
休憩宿泊施設は
大きな意義を持つと思いますね。
ボランティアのバスは
金沢駅から出て
能登半島の奥まで行くと、
片道2時間から2時間半、
往復で4~5時間かかりますので、
その分だけボランティア活動が
妨げられることになるんです。
能登空港を拠点にすることができれば
効率は上がっていくと思います。
○櫻井
能登町ではまだ400人近くが
ボランティアを必要としていて、
これからも必要とする人は
増えていく見込みなんです。
今のボランティアの活動は
家の片付けや
地震で壊れたものの運び出しなど
力仕事が多いそうです。
ただ、小路さんが言っていたのが
こちら、「力仕事でなくても」です。
○櫻井
「力仕事に自信がないという人でも
できることはありますか?」
○能登町 災害ボランティアセンター
小路芳宏 センター長
「たとえばですが家の掃除もあります。
ゴミをたとえば大きいものではなくても
小さいものもいくつもありますので、
そういったものを運び出し、
高齢者が多い町ですので、作業しながら
話し相手もしていただければ
と思っております」
○櫻井
「ボランティアに慣れてない人でも
参加できる環境にある?」
○能登町 災害ボランティアセンター
小路芳宏 センター長
「はい。ぜひ自分は何もできないとか
これしかできないというふうに考えないで、
まず能登町に来ていただきたいと思っています。
みなさんにできることいっぱいありますので。
まだ始まったばかりなんですよ。
震災の復旧作業っていうのは。
みなさんの力をぜひ
貸してほしいと思っています」
○藤井
私も能登半島の被災地で
取材することがあるんですが、
カメラマンが撮影している間
たまに玄関の掃除とか
手伝うことがあるんです。
20分くらいやるときれいになって
みなさん喜んでくださって、
それが継続できればと私も思うんですが、
そのような短い合間でもいいので
ボランティア活動に従事するということが
大切なんじゃないかなと思います。
○櫻井
もしボランティアを希望する人は
インターネットの
「石川県災害ボランティア情報」のページから
「事前登録」をしてください。
すると、ボランティアセンターから
日程を調整するメールが届きます。