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能登豪雨に被災者「神も仏もない」 櫻井取材

2024.09.23

地震からの復旧半ばだった能登半島を
今度は豪雨災害が襲いました。
珠洲市の仮設住宅で暮らし、
再び被災した女性の思いを
櫻井キャスターが取材しました。

今年7月、櫻井キャスターが
珠洲市で取材した刀祢春子(とね・はるこ)さん。
現在、一人で暮らしている仮設住宅でも
床の十数センチ下まで雨水が迫りましたが
無事だったといいます。

ただ危険を感じた場面も・・・

○珠洲市の仮設住宅に暮らす
 刀祢春子さん(85)
「(きのう)雨が昼からやみましたので
 長靴を履いて
 (外を)ずっと歩いていきましたら
 膝を超えて股のちょっと下まで
 水がたまってきたんですよ」

○櫻井
「股の下くらいまで水がある状態
 だったんですか?
 その中を歩いていたんですか」

○珠洲市の仮設住宅に暮らす
 刀祢春子さん(85)
「はい
 だから自分で命の危険さを感じましたよ」

さらに。

○珠洲市の仮設住宅に暮らす
 刀祢春子さん(85)
「車庫まで見に行ったらすごい土が入っていて」

営んでいた店の倉庫や車庫が
高さ50センチほど浸水。
中は泥まみれに・・・

○櫻井
「車庫が泥水につかっているような状態?」

○珠洲市の仮設住宅に暮らす
 刀祢春子さん(85)
「もうすごいです
 家から出したものとか親類からもらった
 タンスも全部水につかってしまって」

きのうから家族総出で
片付けに追われているといいます。

○珠洲市の仮設住宅に暮らす
 刀祢春子さん(85)
「珠洲には
 神も仏もいないと思います
 とてもとても厳しい状態で
 立ち上がるか上がれないかというほどの
 気持ちに折れてしまいました
 特に息子がそうなったと思うので・・・」

特にショックを受けているのが 
息子の喜春さんです。

建築関係の仕事をしていて、
これからも珠洲に残ることを決め、
総額1000万円以上の機械を
購入しましたが・・・

○息子・喜春さん(50)
「(地震の後)1からですが
 事業を再開しようというふうに思って
 機械類・工具を5月ごろに
 全部いれたんですけど
 その機械自体も今回の
 豪雨災害で水没してしまって」

○櫻井
「いよいよこれからだというところで
 この大変な事態になってしまった」

○息子・喜春さん(50)
「そうですね
 これだけ災害が続くとも思っていませんし
 これからということだったので
 余計にショックを受けています」

○櫻井
「自治体や行政にお願いしたいことは
 何かありますか」

○息子・喜春さん(50)
「離れていった人にも
 珠洲に戻りたいと思ってもらえるような
 これからの珠洲市を作っていかないと
 いけないと思っているので
 早く復興復旧に向けて
 やっていってほしいなと思っています」

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