#083 ワクチン接種にスポーツ界が協力
実はきょう、こんな場所でもワクチンの接種が行われました。
土俵近くのマス席で接種後の経過観察をしているのは東京・墨田区の高齢者の方です。
相撲の聖地・両国国技館が会場になったんです。
きょうは元大関・朝潮の錦島親方ら、65歳以上の協会関係者も参加しました。
○国技館で接種した高齢者
「いいんじゃないですか、国技館入れたし。
マス席4人なのに1人でぜいたくです」
接種が終わった後には力士のサイン色紙など相撲グッズが当たる抽せん会も行なわれました。
相撲協会も全面的に協力しているんですね。
スポーツ界が後押しする動き、相撲だけではありません。
プロ野球の巨人は本拠地の東京ドームを会場として無償で提供するときのう菅総理に伝えました。
文京区などに協力して6月末から7月始めに予約の受付を開始、
8月から一般の接種開始を目指します。
試合のある日には、待ち時間になんと「試合前の練習」が見学できます。
1塁側・3塁側の客席などから見られるようにするといいます。
接種場所は売店などがあるコンコースを検討しています。
ライト側とレフト側に動線を分けることができ、
夏場も、空調があるので快適に行えるといいます。
また、球場の医務室にはストレッチャーもあるので
緊急時にも対応できるということです。
そしてこちらは来週月曜日から接種が始まる
サッカーJ1・ヴィッセル神戸のホームスタジアムです。
あのイニエスタ選手も利用するある場所を予備問診の待機室にするんですが
それはロッカールーム。
生かせるスペースは生かそうということなんでしょうか。
スポーツの試合会場が接種の会場になることにはあるメリットがあります。
それは、「試合のノウハウ」が生かせることです。
これはサッカーJ2・FC町田ゼルビアの試合がある日の写真です。
検温や手指消毒といった入場までの流れや、駅から会場へ向かうシャトルバスへの誘導、
こうした運営のノウハウを保健所にアドバイスして
20日から始まった1日1500人規模の接種はスムーズにできたそうなんです。
Jリーグでは、ほかにも、ワクチンの打ち手を確保するため
チームドクターなどを通じて医療関係者に呼びかけることも検討しています。
前例がないプロジェクト。
まさにオールジャパンでの取り組みが始まっています。