#101 10代投票率「全国1位」山形県で何が?
衆議院選挙まであと1週間を切り、
投票率を上げようという様々な取り組みが行われていますが
私が注目したのは、こちら。
今回の衆院選は「2度目の“18歳総選挙”」
18歳19歳が政治に参加できる大きな機会となりますが、
前回の10代の「都道府県別投票率」を総務省が出していて
そのトップスリーを見てみますと。
第3位は山梨県 46.22%
第2位は愛知県 46.79%
そして、全国で一番10代の投票率が高かった第1位は山形県 47・24%
全国平均より、7ポイント近くも高かったんです。
では、なぜ山形県なのか?
実は、若い世代の政治参加を身近にする取り組みがすごいんです。
たとえば、山形県遊佐町には18年にわたって続いている「少年議会」があります。
町内の中高生を中心にみんなで毎年1度、
本物の「投票箱」を使い「少年町長」や「少年議員」を選びます。
こうした若者の代表を選ぶ議会はほかでも見られるんですが、
遊佐町の少年議会がユニークなのは…
「独自の予算がついている」
本物の「予算」が町から与えられているんです。
金額は今年度は年間45万円。
この予算を執行することで、若い世代のための「政策」の実現を目指しています。
これまでに実現した政策は、
たとえば「町のイメージキャラクター」も少年議会が発案したもの。
JRに「電車の増便」や「ダイヤ改正」の要望をしたり、
7回にわたって町を盛り上げる「音楽フェス」を主催したりしたこともあります。
また、山形県全体でも、選挙管理委員会が出前授業や模擬投票など
普段から「リアルな政治参加」の機会を設けていて、
政治を身近に感じる意識を地道に高めているといいます。
さらに、山形県で「投票に行った18歳」にアンケートしてみると…
両親など「家族も投票した」という人が全体の84・1%で、
「家族は投票しなかった」けど投票に行ったという人はわずか4・3%でした。
大人の背中を若い世代も見ている、というわけで
まだ誰に、どの党に投票するか迷っているという方に活用していただきたいのが。
先週もお伝えした「候補者アンケート」です。
これまでに総アクセス数、100万回を突破。
そして「2分でわかるあなたの考え方診断」の機能は
50万回以上利用していただきました。
「年代別で比べる」のタブでは、自分と同年代の「候補者」の考え方や「有権者」の考え方、
さらに他の年代の考え方も比べてみることができます。
次の日曜日までに、若い世代はもちろん、
ぜひすべての年代のみなさんに自分で選択し、意思として示してほしいと思います。